【プロ野球】DeNA・今永昇太のルーキー離れした”言葉の力”とは

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ルーキー離れした今永昇太(DeNA)の言葉の力とは
ルーキー離れした今永昇太(DeNA)の言葉の力とは

 2016年、夏の甲子園が佳境を迎えつつあるが、悔しい敗戦に涙した高校球児たちには、ぜひ今永昇太(DeNA)の言葉を今後の糧として参考にしてほしい。

 今永はドラフト1位ルーキー。勝利を積み上げられれば、まだまだ新人王も夢ではない。そんな今永が試合後に発する言葉が、シーズン開始当初より注目を集めている。

 今回は「今永語録」を紹介しよう。

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■「負けた投手の名は残らない」

 自責点1の好投も実らず敗戦投手となった今永は、「エースと呼ばれる存在になるには、1対0の試合を投げ勝たないと。負けた投手の名は残らない」とコメント。

 開幕直後(4月5日)のコメントだが、プロ入りしたばかりとは思えない、ルーキー離れした言葉の力を披露した。

■「言い訳は防御率0点台の投手だけが言える」

 開幕から好投を続けるも、味方の援護なく連敗した状況についてのコメント。

 「味方の援護がなかった」ことを言い訳にしてもいいのは、完璧な仕事をした投手だけ、という今永の志の高さが感じられる。

■「僕だけが粘れなかった」

 4月29日の阪神戦、6回を3安打に抑えるも2失点で敗戦。相手投手も自軍中継ぎ陣も粘投するなか、踏ん張りきれなかった試合で残したのがこのコメントだった。

 自身の悔しさだけで我を失わず、周りを評価できる客観性が素晴らしい。

■「今日は広島ではなく過去の自分に勝てた」

 シーズン開始当初からの惜敗が続くなか、プロ初勝利を収めた日のコメント。

 自身との内なる戦いに勝利した結果、試合に勝利できた、というそれまでの今永の苦しみや葛藤が感じられる秀逸な言葉だ。

■「なぜ勝ったのか説明できるようにしたい」

 「この日の勝利はたまたまの方が強い。でも、たまたま勝っても続かない」という趣旨を述べたコメント中の言葉。

 勝利には理由がある。本当に勝てる投手であるからには、その理由を説明できなければいけない、という意味を表している。勝利や投球に対する理想の高さがうかがえる言葉だ。

■「ルーキーにしては頑張ったね、ではいけない」

 8月14日、広島戦で喫した惜敗を振り返ってのコメント。

 交流戦後、2軍での調整が続き、焦りもあっただろう。そんな停滞を吹っ切るように、今永は8月7日の中日戦で勝利。その勝利を受けて「人生を変える試合と位置づけていた」と語っていた。

 ちょっとおおげさに聞こえるが、今永が常に自身の投手人生と向き合っている様がみてとれる。

 その翌週、惜敗した後に残したコメントがこの「ルーキーにしては頑張ったね、ではいけない」だった。

 ルーキーイヤーをそこそこで終わらせたくない。そう自分を厳しく律する姿勢が感じられるコメントである。なんとか勝ち星を2ケタに乗せ、新人王を手中に収めてもらいたい。

文=元井靖行(もとい・やすゆき)

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