部数大幅増?”SMAP解散”特需に湧くスポーツ紙のウラ事情

デイリーニュースオンライン

スポーツ紙の売り上げ好調は国民的関心事の証拠
スポーツ紙の売り上げ好調は国民的関心事の証拠

 亀裂はそれほど深刻なのか。年内での解散が明らかになった国民的人気グループ、SMAP。衝撃的なニュースが列島を駆け巡ってから様々な情報が飛び交っているが、メンバーから具体的な説明はなく、沈黙を守り続けている。

 そんな中、5人がそれぞれのラジオ番組内で解散報告と謝罪をする見込みであることがわかった。

「稲垣吾郎(42)が8月18日放送の番組冒頭でメッセージを読み上げたのを皮切りに、19日には木村拓哉(43)。20日に中居正広(44)と続き、21日には香取慎吾(39)と草なぎ剛(42)が共演する番組でそれぞれ声明を出す予定ということです」(スポーツ紙記者)

 これほどの大ニュースである。本来ならば会見を開いたり、5人揃ってのテレビ出演などで事の経緯を説明するのが常道だ。が、こうした対応を取らざるを得ないほどに亀裂が根深いものであることが窺い知れる。

 ただ、ファンのショックとは裏腹に、この分裂劇に笑いが止まらないのが、スポーツ紙を始めとするメディア各社だ。

「SMAP解散が明らかになってから、新聞各社の売り上げは確実に増えている。特に芸能ニュースを手厚く載せるスポーツ紙は、オリンピックのメダルラッシュのニュースとの相乗効果でどこの社も通常時よりも部数は大幅に増えたようです」(業界関係者)

■「ネタ枯れの時期を二度も救った」

 即売が基本のスポーツ紙は、インターネットの普及によって、五輪ネタでの売り上げアップが期待できなくなって久しい。

「正直、オリンピックで部数が爆発的に伸びることはありません。メダルの数も各選手が期待以上の活躍をしてくれていますが、水モノでありメドを立てるのは難しい。選手の成績がイマイチだと、売り上げにもろに影響してくる。幹部の中には『現地に派遣する記者の出張費ばかりかかって、いいことは一つもない』とぼやく人もいるほどです」(夕刊紙幹部)

 例年、五輪シーズンの8月は「ネタ枯れ」の時期だともいわれており、リオオリンピック開幕前には「大幅な赤字も覚悟しなければいけない」との声もあがっていたという。ところが、そうした危惧はSMAP解散のニュースで吹っ飛んだ。

「読者が五輪ネタに飽き始めていた頃だったこともあり、平時よりインパクトも強かった。最初に分裂危機が取り沙汰された1月も業界的にはネタ枯れの時期。一度ならず、二度も売り上げに貢献してくれたわけです。まさにSMAPさまさまですよ」(前同)

 一連の騒動はワイドショーも連日賑わしており、「視聴率も悪くない」(民放関係者)という。ファンの失望の裏で、高笑いする者も少なからずいるのは間違いなさそうだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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