SMAPの年内解散の報道を受け、8月17日、グループの冠番組『SMAP×SMAP』（フジテレビ系）が年内いっぱいで終了することが発表された。番組は96年4月からスタートし、SMAPのメンバーが唯一全員顔を揃えて出演する番組であり、従来のアイドルにはなかったコントへの挑戦や、料理コーナーなど、メンバーの素顔が垣間見ることができる番組として、高い人気を集めていた。

　アイドルの枠にとらわれず、グループとしての持ち味を存分に発揮するこのスタイルは、後に続くジャニーズアイドルの基盤を作ったと言っても過言ではないだろう。

　20年もの間、月曜午後10時という放送枠を変えずに放送し続けた当番組が、解散を理由に終了することに対し、ファンの間から終了を惜しむ声が挙がっている。と同時に、「スマスマがこんな形で終わるとは」「泣きそう」「悪い夢から覚めたい」といった悲痛な叫びも寄せられている。また、業界関係者の間では、最終回の放送に関するさまざまな噂が飛び交っている。

■元メンバー・森且行が登場で有終の美を飾る？

「さまざまな憶測が飛び交っていますが、中で最も有力視されているのが、元メンバーで現在はオートレーサーとして活躍している森且行さん（42）の出演です。森さんは脱退後しばらくデビュー当時の映像が流れてもカットされるなど、メンバーであることを”なかったこと”にされていました。しかし2014年に放送された『27時間テレビ』（フジテレビ系）で、メンバーへ手紙を綴る場面が放送されるなど、ここ数年はオフィシャルに名前があがることもあるため、ゲスト出演がゼロとは言えません。ビストロスマップが最有力とされています」（芸能記者）

　たしかに、SMAPの歴史を語る上では森の存在は欠かせない。最後のゲストとして来店するには申し分のないゲストのはずだ。前出記者は、森がビストロの最後のゲストとしてふさわしい理由をもう一つあげている。

「当初このコーナーは料理が得意な森が、木村拓哉（43）と対決形式でゲストに料理をふるまうというスタイルをとっていました。まさに森がいたからこそ誕生したコーナーなんです。原点回帰という形をとる上でも、森の最終回出演の可能性は十分あり得るのではないでしょうか」（前同）

　コーナー誕生のキーパーソンとも言える森が登場することで、6人時代のSMAPを思い出すファンもいることだろう。仮にこの話が実現となった場合は、最後を飾るにふさわしい視聴率が期待できそうだ。

文・佐々木浩司（ささき・こうじ）

※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』（宝島社）など。