SMAP最期はスマスマ?最終回をめぐるジャニーズの思惑

デイリーニュースオンライン

Photo by KkleinRN
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 年内での解散を発表したSMAPの木村拓哉(43)が8月22日夜、休暇で滞在していた米ハワイから帰国。解散発表後では初となる取材に応じ、独立騒動から解散に至った経緯について「去年の末から今回の騒動に至るまで、自分自身は変わっていない」と明言し、途中で翻意したことで独立を潰したという“裏切り者”説を否定した。だが、いまだにメンバーたちは木村拓哉に反感を抱いていると言われ、さらなる亀裂が生じそうな気配だ。

 そんな中、24日に行われる『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の収録で解散発表後、初めて5人が顔をそろえる。ここでにわかに注目が集まっているのが、同番組の最終回に「5人で生出演」するよう事務所が説得しているとの情報だ。

■SMAPのラストは「スマスマ」で確定か

 すでに同番組は年末の解散とともに終了すると発表され、22日の放送では番組スタート当初の名場面とともに「最終回まで全力で番組を作って参りますので応援よろしくお願い致します」などとテロップが流れた。名場面には解散騒動のトバッチリで不倫報道が飛び出した元メンバー・森且行(42)の懐かしい姿もあった。

 まさにグループの歴史を振り返るファン感涙の映像だったが、同番組がSMAP最後の場になりそうだという。

「大晦日のNHK『紅白歌合戦』で幕引きしてほしいとの要望が強いようですが、関係者によると『100%ない』という状況。ライブ活動を再開する見込みもない。となれば、唯一の5人揃ってのレギュラーである『スマスマ』の最終回特番とともにグループの歴史に幕を下ろす可能性が濃厚です」(芸能関係者)

 最終回特番は12月26日に予定されており、18日付のスポーツ報知はファンの要望を受けてジャニーズ事務所が5人の生出演を計画していると報道した。

 解散発表時に事務所は5人に会見を打診したが、木村が休暇中で「独立組」の中居正広(44)、草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(42)、香取慎吾(39)の4人も会見に否定的だったために書面コメントになった。だが、ファンからは「5人の生声が聞きたい」との要望が強く、事務所がメンバーに最終回特番への生出演を説得しているとの内容だ。

 だが、これに『東京スポーツ』は「ブラック企業に見られないためのイメージ戦略では」と推察。今年初めの独立騒動後に同番組で5人に生謝罪させて以降、ジャニーズ事務所のブラックぶりに批判が殺到しており、5人が揃って「感謝の言葉」を語ることでイメージ回復を狙うのだという。もし独立組の4人が生出演を拒否すれば「4人のワガママで解散に至った」と印象付けることになり、どちらに転んでも事務所の得になるというのだ。

■ジャニーズ事務所が「5人で生出演」説得の裏事情

 実際、最終回で5人揃っての生出演はあるのか。

「4対1の対立構造は根深く、とても5人揃って生出演できるような状況ではない。特に独立騒動で追放された元チーフマネジャーI女史を母のように慕っていた香取は、木村との長時間の顔合わせを断固拒否しています。現段階では、最終回は録画収録となる可能性が高い」(前出・芸能関係者)

 難しいと分かっていながら事務所が説得しようとしているのは、やはり狡猾な戦略ということか。

「ジャニー喜多川社長(84)は本気でSMAPを心配し、せめてものファンへの償いとして生出演すべきだと考えているようです。そこに他意はない。しかし、事務所の実権を握っている姉のメリー喜多川副社長(89)はその状況を利用し、懇意のメディアに事務所寄りの情報を流させている。ここまでこじれれば、木村以外の4人のメンバーの将来的な事務所離脱は確実。早いうちに独立組のイメージを落としておきたいという思惑もあり、ジャニー社長の動きを利用しながらメディア操作をしているようです」(前同)

 ジャニーズ側にも複雑な背景があるようだが、いずれにしても4対1の溝はさらに広がることになるだろう。せめて最後くらい「気持ちが一つになったSMAP」を見たいものだが、最後の場をめぐって今後も暗闘が繰り広げられそうだ。

文・阿蘭澄史(あらん・すみし)
※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相!アイドル流出事件簿』(ミリオン出版)、『事務所をクビになった芸能人』(竹書房)、『芸能人のタブー』(宙出版)など。
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