すべて空回り?木村拓哉&ジャニーズ”イメージ戦略”の失態
8月22日、SMAPの解散が発表される最中、ハワイでバカンスを楽しんでいた木村拓哉(43)が帰国した。大勢の報道陣が詰めかけた成田空港で木村拓哉は、自ら歩み寄って立ち止まり「ご心配をおかけしてすみませんでした」と一言、頭を下げた。大のマスコミ嫌いで有名な木村拓哉だけに、この一連のアクションに報道陣は驚かされたという。しかしそれは、世間に対する単なる“ポーズ”だという声が挙がっているようだ。
木村は、SMAPの解散が報道される前から“休暇”としてハワイに滞在しており、解散もハワイ滞在時に木村がいぬ間に決定したとされている。
一部スポーツ紙では、「知らせを聞いた木村は、電話で解散を知り絶句していた」と書かれていたが、そんな状況でなぜすぐに帰国しなかったのだろうか。これには、ジャニーズの思惑が見え隠れすると関係者は指摘する。
「今回の解散劇について、木村以外の4人をどうしても悪者扱いにしたかったジャニーズは、解散を避けられない旨を木村に告げ、マスコミの矛先が木村に向かないよう、先にハワイへ逃避行させたと言います。あくまでも“活動休止”を意思としていた木村を、他の4人が無理矢理解散に持っていったという“テイ”を作り上げたかったのでしょう」(芸能記者)
注目を集めるように、わざわざリオデジャネイロ・オリンピックが閉会したタイミングを帰国日に選び、その帰国日をジャニーズが“御用達マスコミ”へ事前に情報をリークしていたともいわれている。また、ハワイでは一緒に滞在していたという妻・工藤静香(46)もSMAP解散に加担したという情報が流れていたため、一緒に帰国させず、ご丁寧に帰国日をずらしているのも、全てはジャニーズの入れ知恵だったという。
■ジャニーズ事務所の剥がれたメッキ
しかし、そんなジャニーズが行なった小手先のマスコミ戦略は、「あざとい」「全部台本通りなんだろ」とファンの間でも全てお見通しのようだ。
「木村が成田で珍しくマスコミ対応したのも、全ては今後のイメージアップのため。マスコミに対しても、『いいイメージが残るように書けよ』という、ジャニーズからの無言のメッセージだったと取れます」(前出・芸能記者)
だが、ジャニーズ御用達マスコミが木村のイメージアップに繋がる記事を書いた所で、それさえも白々しい目で見られるほどに、木村とジャニーズのイメージは地に落ちている。
木村のイメージを守るために、あえて“国外逃亡”させたジャニーズだったが、その間に木村のイメージは、回復出来ない所にまで来てしまったようだ。
もう1つ、不可解なことがあった。
香取慎吾(39)と草なぎ剛(42)がパーソナリティを務めるラジオ番組『SMAP POWER SPLASH』(bayfm)でのこと。21日に、発表以後で初めて肉声で解散について語ったが、2人とも解散発表時の書面はとってつけたような内容だった。また中居正広(44)は、番組が五輪期間中だったこともあり、リオ五輪に向かう関係者への謝罪もつけ足してはいたが、稲垣吾郎(42)共々、いずれも書面はほぼ同様の内容だった。
一方で木村だけは、“解散”というワードには徹底して触れず、ファンへの謝罪だけを繰り返している。
しかし、4人それぞれが率直な想いを口に出来ていない不自然さは否めず、これにはSMAPファンからも疑問の声が挙がると同時に、木村への不信感が大きくなっていた。
木村とジャニーズは、今後もこれまで同様にあざというイメージ戦略を続けるのか。今後の言動からまだまだ目が離せない。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。