「乗り換えの達人集会」役に立つ乗り換えから、エクストリーム級の乗り換えまで!? (1/3ページ)
「乗り換えなんてかったるい!」
できればラクに移動したいのが本音ではないだろうか?しかし、その乗り換えをエンジョイしてしまう人たちが世の中には存在したのだ!
そんな人たちが集うイベントが、お台場・東京カルチャーカルチャーにて開催された。
日本中の鉄道オモシロ乗り換え乗り継ぎスポット、達人たちの乗り継ぎ攻略法がたっぷりと紹介された。乗り鉄の筆者がその模様をレポートする。
■乗り換えには「タイプ」がある
ダッシュ系、対面乗り換え、別名だけど近い駅、ダンジョンと、乗り換えをタイプ別に詳しく説明するのは、ヴァル研究所の廣戸晶氏。
同社は乗換案内ソフト「駅すぱあと」の開発元で、エンジニアの傍ら「乗換BIG4」のメンバーとしても活躍中。
「ダッシュ系」乗り換えは主に2パターン。一つは列車の終点・始発駅で次の列車の座席確保のために急いで乗り換えるパターン。
(※編集部注:仮に“座席奪取”とする)
もう一つは、同じホームだが乗り換え列車がホームの端に停車しており、急いで乗り換えなければならないパターンだ。
(※編集部注:仮に“乗り換えダッシュ”とする)
“座席奪取”で特に知られているのが「大垣ダッシュ」だ。夜行快速『ムーンライトながら』を降りてさらに西に向かう人が、別のホームにいる列車の座席を確保するべくダッシュ!
“乗り換えダッシュ”で代表的なのは京急蒲田。「蒲田要塞」とも恐れられているが、ホーム横浜寄り先端に切り欠きホームがあり、日中ここに京急蒲田発着の普通電車が停車する。その他の列車が発着するホームから100m以上離れており、もたもたしていると乗り換えができないことも。
この他、表参道や赤坂見附といった同じホームでの乗り換えが可能な「対面乗り換え」。秋葉原と岩本町といった違う駅名だが同じ駅扱い、東神奈川や仲木戸といった別駅名だが近い駅、新宿や渋谷といったダンジョンのように入り組んだ駅などが紹介された。
さらに、一度降りた列車から再び同じ列車へと乗り継ぐ「下山ダッシュ」でおなじみの飯田線・下山村―伊那上郷間や、同じ駅名なのに峠一つ越さねばならない小田急線と御殿場線の足柄といった「エクストリーム乗り換え」も……。