ついに勃発?週刊文春vs.メリー&工藤静香の”スキャンダル戦争”
数々のスクープで世間を震撼させる『週刊文春』(文藝春秋)が、ジャニーズ事務所の女帝・メリー喜多川氏(89)と工藤静香(46)に取材攻勢を掛け、大反響となっている。
8月25日発売号では、「SMAPを潰したメリー副社長と工藤静香」と題して、メリーと静香の蜜月、SMAP解散に暗躍した静香の動きを詳報。さらに翌週号の「キムタクを骨抜きにした工藤静香“猛妻”伝説」では、静香がジャニーズ内で「ドークー」と呼ばれていたジャニーズキラーだった過去、結婚前から木村拓哉(43)が事実上の入り婿状態だったことなどを立て続けに暴いた。そして、9月8日発売号では、緊急連載「メリーの正体」と題し、ついにジャニーズの本丸・メリー喜多川に切り込んでいる。
畳み掛けるように報じられるメリー氏と静香の特集記事。だが、「なによりもすごいのは、その取材力だ」と、業界関係者は驚いている。
「証言の多くは、ジャニーズOBや関係者。元忍者の古川栄司(45)、ジャニーズOBでSMAP振り付け担当経験のある木野正人(47)、ジャニーズOBの東真司(55)、元ジャニーズJr.尾身和樹(34)など、実名で登場しているんです。特に古川は、メリーさんのお気に入りタレントへの偏愛を、当時の事務所の状況と合わせて実に細部まで証言しています。ここまでの情報を引き出したのは、さすがと言わざるをえないですね」
■今まで触れられなかった核心に迫る文春
これまでメリー氏について報道されることはあったが、ネガティブな情報を実名の証言と共に報じられることはなかった。もちろん彼女の正体を暴くことが芸能界ではタブーとされている事情もあるが、それ以上に、素性が簡単には分からなかった、というのが正直なところでもある。
「89歳とされてますが、実は本当の年齢ですら正確に知っている人がいない。ここまでの情報を得るには、相当な労力を費やしたことでしょう。また、ジャニーズ相手では裁判沙汰になる可能性も高く、労力に対してリスキーな取材です。しかし、そこをやる『文春』。これは新谷学編集長(52)の『論よりファクト』、事実がなによりも大事だという精神あってのものでしょうね」(前出・業界関係者)
現に、『文春』はジャニーズ事務所から、「すべて事実無根」「法的手続きをとらざるを得ません」と通達を受けたと記事内で書いており、徹底抗争の構えを見せている。
他誌が恐れた闇へ容赦なく攻撃を仕掛けた『文春』。次号では、メリー氏のルーツについて切り込むと予告している。『文春』vsメリー氏の仁義なき戦いから目が離せない。
- 文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
- ※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する