「消えた主役」名作ドラマ・映画の知られざる“交代劇”(4)「孤独のグルメ」は松重豊以外に候補が… (2/2ページ)

アサ芸プラス

 高倉健が新境地を開いた「新幹線大爆破」(75年、東映)は、日本初のパニック大作と評価されるが、当初、主演に予定されたのは菅原文太だった。

「これは役者じゃなく、新幹線が主役の映画じゃないか」

 文太はそう言って断ったが、健さんの解釈は違う。

「この脚本はおもしろい。ぜひ出させてもらいたい」

 大スターが後輩の代役にも不満を漏らさず取り組んだのである。

 同じ東映組でも、渡哲也が病気療養で途中降板したNHK大河ドラマ「勝海舟」(74年)を引き継いだ松方弘樹は違っていた。

「NHKはモノを作るところじゃない」

 最後まで不満タラタラだったが、ここで共演した仁科明子(現在は亜希子)と不倫から再婚へと発展している。

 不祥事による交代は、現在の高畑裕太を見てもわかるが、中村獅童は飲酒運転事故で「ハゲタカ」(07年、NHK)を降板し、松田龍平に交代。獅童は岡本綾との不倫も発覚し、竹内結子との離婚につながった。

 8月にテレビ復帰を果たした極楽とんぼの山本圭一(現在は圭壱)は、06年に起こした未成年への暴行で吉本を解雇され、出演予定のドラマ「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」(フジテレビ系)を放送延期に追い込み、同じお笑い芸人の塚地武雅を代役に立てることで、ようやく放映。まさしく、「高畑裕太のルーツ」である。

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