ジャニーズvs.転売屋”嵐のチケット”を巡る仁義なき戦い

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ジャニーズvs.転売屋”嵐のチケット”を巡る仁義なき戦い
ジャニーズvs.転売屋”嵐のチケット”を巡る仁義なき戦い

 今月14日、嵐のチケットを古物商の認可なしに転売したとして、香川県の女性(25)が逮捕された。日本一入手が難しいとされる嵐のコンサートチケット。転売の現場は一体どのようになっているのだろうか。

「嵐のチケットは高騰の一途を辿っています。さすがに年末年始・クリスマスシーズンのように50万円ということはないが、チケット交換サイトでは数万円の値がつきます。もともと9500円と高価なチケットなのですが、プレミアがついてさらに高騰。そこに群がっているのがアラシックたち。アラシックのなかには、2015年に仙台でコンサートを開催したとき、遠征費用を捻出するために自作自演で誘拐をくわだて、バイト先に身代金を要求して逮捕されるという呆れた事件をおこした人もいます」(ジャニーズに詳しいライター)

 そこで、今年の4月、転売屋対策でジャニーズが嵐のコンサートでチケットの顔認証を導入することになった。その際、チケット交換サイトでは、顔認証対策を取る転売屋が相次いだという。顔認証はNEC製で、ももいろクローバーZやB'zのコンサートでの自動判別にも使われているものが採用されるのではと予想されていた。

「女性、30代、童顔、メイク薄めなど、顔の特徴を書いて出品する猛者が続出しました。顔認証をメイクで突破しようというものです。それで入場できなくても、出品時に書いたのだから後は自己責任で、というわけです」(前同)

■まさかの目視に賛否両論

 だがフタをあけてみると、実際の顔認証は機械ではなく目視だったという。

「顔認証は、スタッフが事前登録した写真と会場に来た人を見比べる目視です。最初はいい加減にやっていて、男性名義のチケットで女性が入れたりなどしていたのですが、だんだん厳しくなってきました。ですが、チケット交換サイトではまだ転売は続けられています。1枚20万円の値がついているものもあります。現在は、男性名義、女性名義ということが注意点で書かれているのみです」(前出・ライター)

 このアナログ顔認証はファンから賛否両輪だったが、2016年11月から行われる、嵐5大ドームツアーのチケット販売では、顔認証の手続きがなくなったようだ。ファンクラブ会員でも入手困難なチケットだけに、ますます転売が横行してしまうでは? と危惧しているファンは多いが、効果的な策を打ち出すことはできるのだろうか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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