「どうしてそんなウソつくの!?」はNG!子どもがウソを重ねてしまう親の対処の仕方 (2/2ページ)
決して「どうして破ったの?」と原因追及をしてはなりません。
子どもは破りたかったから破っただけなのです。
「なんで」「どうして」の前置きは、ママの心の中にしまっておきましょう。
原因追及されるから、「最初から破れていたんだ」とか「他の人が破ったからだ」と、見え透いたウソをとっさについてしまうのです。
■思い出と現実が混ざってしまうこちらも、想像してみましょう。
保育園で月曜日、ある子が「日曜日、家族でディズニーランドに行ったんだ」と自慢話をします。
すると、何人かが、「僕も行ったよ」「私もおばあちゃんと行ったよ」と競い合うように言ってくることがあります。
後で保護者に確認してみると、それは昨日のことではなく、先月のことだったり、去年の話だったりします。
「また行きたい」という願望が、そのような発言をさせているだけなのです。
それだけ楽しい思い出なんですね。
そんなとき大人が「ウソつくんじゃない!」なんて言ってはなりません。
「そうなの」と軽く流すだけでいいのです。
それで子どもは、「僕も先生に話を聞いてもらった」と満足します。
いかがでしたか。
「ウソつきは泥棒の始まり、だからウソをついてはいけない」「人に絶対に迷惑をかけてはならない」という子育てポリシーを掲げている人がいます。
でも、小さなウソさえもつかない人なんて、この世に存在しないと思うのです。
それから、子どもは人に迷惑をかけながら成長していくものです。
自分の子育て方針に従って子どもが育っているかどうかだけを基準に、褒めたり叱ったりするのは止めましょうね。
(立石美津子)
【参考・画像】
※ 『〈マンガとQ&Aで楽しくわかる〉1人でできる子になる 「テキトー母さん」流 子育てのコツ』
※ 『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』
※ Yuganov Konstantin, Syda Productions / shutterstock