千原ジュニアにマツコ、引きこもりから脱却したきっかけとは (2/2ページ)

日刊大衆



 そんなマツコが引きこもりから抜け出すきっかけを作ってくれたのは、編集者としてのマツコの活躍を知っていた、小説家でエッセイストの中村うさぎ(58)だった。彼女の対談集『人生張ってます』(小学館)の相手に抜擢されると、引きこもりで溜め込んだストレスを吐き出すようにしゃべりまくり、太りすぎて和式トイレで用を足せなくなってしまった話など、マツコならではのネタで盛り上げた。

 マツコは中村から「アンタは書くべき人間だ」とアドバイスされ、コラムニストとしてデビュー。当初はそれだけでは暮らしていけず、消費者金融から借金もしていたが、テレビに出演するようになると、ズバズバと切り口鋭いトークで人気タレントになっていった。

「R-1ぐらんぷり」で史上初の2連覇を成し遂げたお笑いタレント、なだぎ武(45)は青春時代に引きこもりを経験している。2011年に出版した自伝小説『サナギ』(ワニブックス)によると、小学校高学年から中学2年生の頃まで肥満を理由にひどいイジメを受け、人と関わることが不得意になってしまったそうだ。その後、高校には行かずにメッキ工場に就職。ずっと憧れていたテレビの世界に入りたくて、芸能事務所のタレント募集に応募したが、面接会場の前で緊張してしまい、逃げて帰ってきたことをきっかけに引きこもってしまった。

 引きこもりを続けていくうち親に申し訳なくなってしまい、母親が部屋に届けてくれる食事に手をつけなくなり、なだぎは飲み物と果物以外は口にしなくなった。しかし、鏡で見た痩せ細った自分の姿に驚いて病院に行くと「このままでは死ぬよ」と言われてしまう。この医者の言葉や、引きこもり中に没頭していた、ジョージ秋山の漫画や吉田拓郎の歌の影響で、引きこもりからの脱却を決意したそうだ。

 内閣府が2010年に実施した「若者の意識に関する調査」によると、若年層の引きこもりは69万6000人と推計されるそうだ。彼らにも引きこもりから抜け出すキッカケがあるといいのだが……。

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