【プロ野球】茂木栄五郎(DeNA)のランニング弾で振り返る、古今東西・記憶と記録に残るランニング本塁打 (1/2ページ)
気合いを込めて 放つ一撃 未来を拓け 茂木栄五郎♪
今年のパ・リーグ新人王候補、楽天・茂木が9月19日の西武戦で今季2本目となるランニング本塁打。シーズン2本のランニング弾は24年ぶりの珍事だという。
今年はメジャーでも、6、7月の月間最優秀新人を獲得した超大型新人、タイラー・ネークイン(インディアンズ)が「サヨナラランニング本塁打」という珍記録を生み出したことがニュースになり、先日もダンズビー・スワンソン(ブレーブス)がメジャー初本塁打をランニング弾で決めて話題となった。今年ほどランニング本塁打にスポットが当たった年もないはずだ。
そこで、古今東西、記憶と記録に残る印象的なランニング本塁打記録を振り返ってみたい。
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■1カ月2本のランニング弾
今回、シーズン2本目のランニング弾で話題になった茂木だが、歴史をさかのぼればもっとすごい記録がある。それが、杉山悟(元中日)と並び、史上最多となる生涯5本のランニング本塁打を記録した木塚忠助(元南海ほか)だ。
盗塁王4回、NPB歴代4位となる通算479盗塁を誇り、「イダ天」と称された木塚。そんな男が1954年8月に記録したのが、「1カ月で2本のランニング本塁打」。並外れた脚力があったからこそ実現できた記録だった。
■満塁ランニング本塁打
往年の野球ファンに印象的なランニング本塁打を聞くと、決まって話題になるのが「黒い弾丸」と呼ばれたウィリー・デービスが中日時代に決めた満塁ランニング本塁打だ。
当時37歳という年齢にもかかわらず、メジャー盗塁王2回という俊足ぶりを発揮。ただ、その脚の速さ以上に、デービスのあまりに大きなストライドが衝撃的で、「宇宙人のようだった」と語るファンもいる。
近年、印象深い満塁ランニング弾といえば、1999年8月20日、当時ダイエーの小久保裕紀が放った、史上7人目の満塁ランニング本塁打だろう。この試合では秋山幸二も同じイニングに満塁弾を放っており、まさかのアベック満塁弾となった。