EXILEやAKB48の”特典商法”に背を向けた宇多田ヒカルの潔さ

デイリーニュースオンライン

宇多田ヒカル「Fantôme」より
宇多田ヒカル「Fantôme」より

 9月28日にオリジナルアルバム『Fantome』を発売した宇多田ヒカル(33)に「これぞ本物のアーテイスト」と称賛の声が多く寄せられている。「賞賛」された理由は、アルバムの内容に対してだけではなく、特典を付けない販売方法も大きく評価されているのだとか。

■近年では珍しいシンプルな販売方法

「今回の宇多田ヒカルのアルバムは、通常版1形態だけです。さらにアルバムには特典もなく、非常にシンプルな販売方法をとっている。アルバムの内容だけで勝負に出ているのです」(音楽関係者)

 この販売方法と対照的なのが、EXILEのベストアルバムだという。音楽関係者が続ける。

「宇多田ヒカルのオリジナルアルバム発売の前日27日に、EXILEのベストアルバムが販売されました。EXILEのアルバムは3形態なだけでなく、ポスターなどの購入者特典もあり、複数購入を狙っているのが見え見えでした」

■特典商法はCDアルバムだけではなかった

 ひとりのユーザーに複数購入を促す販売方法はAKB48などが知られ、”握手会商法”などと揶揄されているが、それは何もCDアルバムだけではないと芸能関係者が語る。

「2015年12月に、おのののかが写真集を発売したのですが、この時はさらにひどかったです。単品の販売だけでなく、同じ写真集5冊がセットになった『5冊券』が販売されました。より多く写真集を購入すると、イベントでの特典が追加されるというやり方でした」

 販売の時点でセット売りというのは非常に珍しかったが、成功したかといえばそうではない。

「この珍しい販売方法は関係者の間でも不評。結果も伴わなかったようです。おのののかの写真集は、『オリコン週間写真集ランキング』のトップ10にも入らず、書店での売り上げも芳しくありませんでした」(前出・芸能関係者)

 今回は対照的な販売方法を展開している宇多田ヒカルとEXILEだが、どのような結果が出るのか気になるところだ。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)
※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)などに寄稿。現在は女性向け読み物の記者・編集者として活躍中。
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