【業界ウォッチ】SMAP独立派で生き残るのは意外すぎる”あの男” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■稲垣吾郎の毒のある批評が高評価?

「前田敦子(25)さんの演技って初めて見たんですけど、自然でナチュラルで……でも、ずっとフラットな感じで、もっとぐっと上がるところはぐっと上がんないと(略)(主人公の)決意みたいなものが演技として伝わらなかった」(『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの<マネジメント>を読んだら』について)

「何かあるだろうと思わせておいて、何もない。(略)そもそも設定がおかしい。デンゼル・ワシントン(61)は、なぜ、この作品に出演したんだろうか」(『ザ・ウォーカー』について)

「三谷幸喜(55)さんは、映画も舞台と同じ感覚で演出されている。そこがダメなんだと思うんですよ」(『ラヂオの時間』について)

 この辛辣な映画批評の数々は、稲垣吾郎が『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)中の映画コーナー(注2)で発言したもの。当代の人気者や超大物すら舌鋒鋭く切って捨てることが多く、業界内でも注目されていた。また雑誌『anan』(マガジンハウス)でも<稲垣吾郎シネマナビ!>という連載を続けており、本に関しても一家言を持っている。

 シンガーやダンサーとしての稲垣はSMAPで目立つ方ではないが、映画や本の批評には独特の文学的な感性を見せ、こちらの業界内での評価は高いのだ。SMAP解散後にテレビの露出は減ろうとも、稲垣吾郎にはニーズがありそうに思えるが……。

「評論の依頼もSMAPとしての高い知名度ゆえに来たとはいえ、評判から解散後も続く可能性は高い。しかし事務所を辞めるようなことになれば、ジャニーズは別の文系タレントを代わりに推してくるかも知れず、安泰ではない」(前出・芸能担当記者)

 SMAPとして様々な仕事をこなすことで育った感性が、稲垣の表現力を支えてきたとも言える。彼に限らずSMAP全員が、解散後もSMAP時代との闘いを続けざるを得ない。

(注1)先週のこと…週刊文春9月29日号でのコメント。
(注2)「月イチゴロ―」…長く休止中。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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