視聴率低迷はジャニーズの戦略ミス?嵐が”ポストSMAP”になれないワケ

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Photo by Pixabay
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「ポストSMAP」の期待がかかる嵐だが、そう簡単にSMAPの後釜を担えるわけではないようだ。その理由の一つとして、彼らの冠番組『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)が低視聴率を続けている。9月の視聴率を見ると、リオデジャネイロオリンピックのメダリストが出演した3日放送回が10.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)で2桁を記録しているものの、それ以外は10日の放送回が7.3%、17日放送回が8.0%と1桁台が続いている。同時間帯の番組の中でも最下位であることも多く、関係者らも頭を悩ませているようだ。

 バラエティ番組では、メンバーの相葉雅紀(33)や、二宮和也(33)といったメンバー単体の活躍は目立っている。こうした2人の活躍は、ジャニーズファン以外の視聴者からも評価を得ているが、5人全員が揃うと話は別。それにはある原因があるようだ。

「嵐の“グループ売り”が不調な原因には、バラエティにおける彼らの制約があります。特に嵐の番組は、他のジャニーズグループにあるような体を張った企画がありません。そのため、ゆるめの企画を構成するしかなく、それを1時間も放送するのはさすがに視聴者も離れてしまいますよね」(芸能記者)

 深夜枠の30分番組のような番組構成を、1時間枠で同じ濃度で放送するのはなかなか難しい。かといって、今さら嵐の冠番組を深夜枠に立ち上げるというのも、ファンや事務所からのブーイングが起こるだけ。番組製作サイドの試行錯誤はしばらく続くことになりそうだ。

 こういった状況にファンの中では、嵐のプロモーションに関してもクレームが発生しているようだ。

■強引な抱き合わせ戦略にファンからも大不評

 特に、嵐が6月に開催したイベント『嵐のワクワク学校2016~毎日がもっと輝く5つの自由研究~』では、後輩のジャニーズWESTが助手役として出演したことが批判の的となっている。同企画は前回も、Hey! Say! JUMPのメンバーが生徒役として参加している。こうした後輩グループとの抱き合わせは、チケット入手が困難になるだけだと嵐ファン間で不満が噴出しているようだ。

 また、ジャニーズWESTに関しては、メンバーの藤井流星(23)が相葉と、小瀧望(20)が大野智(35)とそれぞれドラマ共演をしているため、こうした後輩のプロモーションはテレビだけにしてほしいという意見も多い。

「このプロモーション方法に関しては、ジャニーズの意向が大きく影響しています。ジャニーズの中でも、SMAPは他のグループとの共演機会を排除した方法で成功を収めました。これはジャニーズを去った元SMAPマネージャーのI氏の戦略です。こうしたI氏方式を真っ向から否定することが、ここ数年のジャニーズのやり口なのです」(前出・記者)

 ファンからは総スカンを食らっているこのプロモーション戦略が、果たして嵐にはマッチしているのだろうか。ジャニーズの次なる柱として、嵐に向けられている期待は大きいだけに、今後の嵐の活動方針について再検討を行う必要があるかもしれない。

文・安藤美琴(あんどう・みこと)
※1974年東京都出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ガールズジャーナル』(セブン&アイ出版)などに寄稿。現在は女性向け読み物の記者・編集者として活躍中。
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