221年前の水差しを壊した男の子……美術館が取った対応は?

学生の窓口

2014年の夏、 4歳か5歳くらいの男の子が、イギリスのチューダー様式の邸宅の中にある美術館(クライストチャーチマンション)を家族とともに訪れました。そこで男の子は、あやまって221年前の水差しを壊してしまったのです。男の子は自分がしてしまったことにショックを受け、ひどい悲しみようだったといいます。とても貴重な水差しを壊されてしまった美術館側が取った対応は……?

水差しは65の破片に割れ、一度は修復不可能かと思われました。しかし、1年後、優れた職人の技術により、もとどおりに修復されました。そこで、クライストチャーチマンションを管理しているイプスウィッチの市役所は、男の子に向けてプレスリリースでメッセージを発表することにしました。

「私たちは、すべてうまくいったことを男の子に報告し安心させたいと思っています。彼と家族を、もとどおりになった水差しを見てもらうためのスペシャルツアーへご招待します。」

市役所はプレスリリースに連絡先を公開し、男の子と家族を探しています。今までクライストチャーチマンションに飾られていたこの水差しは、修復作業のあと、イプスウィッチのアートスクールギャラリーで開催されているCOLOURS展に出品されています。

パズルジャグと呼ばれるこの水差しには、4つの注ぎ口がついていて、使う人がどの注ぎ口から水が出るか当てる楽しみがあるそうです。貴重な展示品を壊してしまったことはもちろん良くないことですが、美術館側の対応力で見事、水差しが蘇ったことを讃えたいですね。

参考:A Museum Has A Special Message For A Boy Who Broke An Artifact

「221年前の水差しを壊した男の子……美術館が取った対応は?」のページです。デイリーニュースオンラインは、美術館外国外国人エピソード海外カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧