多忙すぎて無理?藤原紀香はなぜ“国際活動”から遠ざかったのか
藤原紀香(45)が結婚直後とは思えないほど活発に動いている。10 月3日に夫である歌舞伎役者・片岡愛之助(44)の主演舞台『十月花形歌舞伎 GOEMON』で“梨園の妻”デビューしたのを皮切りに、6日には『虹の架け橋まごころ募金コンサート』に司会として出演。さらに翌7日には『台湾エクセレンス』のPRイベントにも出席した。今後は女優としての顔以外にも梨園の妻として二足のわらじを履くことになり、さらなる多忙な日々を送ることになりそうだ。
しかし、その一方で、かつては自らの“ライフワーク”とまで称していた国際活動、人道支援ボランティアの話は一向に伝わってこないことに気付く。大学在学中から社会貢献活動を多く経験したことで、「もっと世の中の役に立ちたい」という気持ちが芽生えていたという藤原。その後、阪神淡路大震災を目の前で経験したことによって、さらに強い思いを抱くようになった、という触れ込みだったはずだったが。
「そもそも藤原が“国際活動”で注目されるようになったのは02年の日韓W杯で親善大使に就任したこと。その後、ニューヨークで国際支援を訴える写真展を開くなどした実績から07年に日本赤十社の広報大使になり、一気に“社会派”のイメージが広がった。その後はベトナムやカンボジアに関心が向かっていたようですが、ここ数年はそっち方面の話題がぱったりと出てこなくなりました」(スポーツ紙記者)
本人のブログによれば、来年2月には出演映画『サバイバルファミリー』が公開され、同月から『にっぽん演歌の夢祭り2017』で全国主要都市を行脚する予定とのこと。芸能活動はびっしり埋まっているが、かつての売りでもあった“国際活動”に関する話はこのところブログには出てこない。藤原は変節したのだろうか。
「藤原の国際活動には以前から異論が出ていたのも事実です。というのも戦災リポートや各国要人へのインタビューが評価されていましたが、それらのほとんどはメディアが絡んだもので、スタッフが用意周到にお膳立てしたものばかり。つまり、番組の出演者としてお仕事していただけでは、と一部で懐疑的な声があがっていたんです。熊本被災地への支援は継続して行っているようなので、彼女の“社会の役に立ちたい”という気持ちは疑いようのないはずですが」(前出・記者)
ここ最近は“水素水パワー”を全力でアピールするなど不安定な言動が目立つ藤原に、かつての国際活動家のイメージは見られないのは残念だ。発信力のある彼女の活躍に期待したいところである。
- 文・佐々木浩司(ささき・こうじ)
- ※1980年群馬県生まれ。スポーツ誌の契約記者を経てフリーに。現在は主に、週刊誌やビジネス誌で活動中。得意分野は芸能、プロ野球、サッカーなど。主な著書に『洗脳のすべて』(宝島社)など。