【ドラッグ無法地帯】西成・あいりん地区で"日本最高齢の売人"に接触 (1/2ページ)
覚せい剤が蔓延している地域として日本一、と悪評の高い西成のあいりん地区。今まで何回か当サイトでも触れているが、大阪浄化作戦により、その形態も変わってきた。今までは街を歩けば数十人の売人が街角に立ち、それらが一掃されたら、電話注文でのデリバリーに変わり、それと同時にドヤ(安宿)での販売になった。
ドヤの販売と言えば、過去において摘発劇がニュースで取り上げられ、大規模な取り締まりがなされてきた。それらのドヤは現在廃業されて身売りされている(過去には博徒組織などの義理も行われていた程、その世界では有名なドヤなのであった)。
今年に入っても、売人の巣窟となっていた複数のドヤが摘発されている。今までは「〇〇のドヤに行けば買える」と評判だった密売場所がどんどん消えている。そこで筆者はあるドヤを根城とする売人と接触した。この人物はかなり特別な人間だった。なぜなら、彼はかなりの高齢というよりは、恐らく日本最高齢の売人のようなのだ。
◇◇◇
――今いくつになったのですか?
「今年で88や、米寿と言うんやろな」
――国から福祉、つまり生活保護は受けていますか?
「そんなの受けてないわ。住民票もどこにあるか分からん。30年以上前に西成に来て、戸籍を売ったか......どうなってるんやろな」
――マイナンバーについては。
「噂では聞いとるけどな。わしには必要ないわ。足が少し悪いけど介護の世話にもなってないしな」
――医者とかはどうしているのか。その年齢になれば体が大変なはずだが。
「そやな。だけどそんなのどうにでもなるしな。あいりんセンターに行けば医者はいるし、ちょっとした病気は薬を誰かに持って来て貰うからそんなに困ってないな。足も湿布薬をまとめて人から貰ってる」
――今はドヤに住んでいるようだが、その家賃は生活費はどう工面しているのか。
「ドヤの家賃は3万やしな。