韓国の人権政治家は北朝鮮の「国民虐待」を見逃していたのか (2/2ページ)

デイリーNKジャパン

当時と現在の情勢は異なるので、今の感覚で廬武鉉政権を非難するのはフェアではないとの意見もあるだろう。

しかし、とくに人権問題においては、このような考え方をしない傾向が国際社会で強まっている。従軍慰安婦問題もそうだ。「あの時は、そういうことをしても仕方のない時代だった」と主張しても、誰も耳を貸さない。むしろ、そういった主張をすればするほど、風当りは強くなる。

今の時代、人権問題の取り扱いを間違えると、とんでもない目に遭いかねないということだ。

今回の韓国の問題で、最も苦しい立場に追い込まれそうなのは文在寅氏だ。文氏は最大野党・共に民主党の前代表であり、来年の韓国大統領選では野党側陣営の候補者となる可能性が高い。

文氏は本来、リベラルで人権問題を重視してきた政治家だけに、「北の同胞を見殺しにした」との批判が強まれば、ダメージは軽いものでは済まないのではないか。

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