キムタクが大河主演なら?NHKの”SMAP紅白出場”交渉が大詰めに

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 当初は「絶対に無理」といわれていたSMAPのNHK『紅白歌合戦』出場をめぐる状況が激変している。年内いっぱいでの解散が決まっているため、せめて大晦日の同番組で「5人そろって歌ってほしい」と願っているファンは多いが、まさかの実現の可能性が出てきたというのだ。だが、そのウラ側には様々な思惑が絡んでおり、直前まで駆け引きが続きそうだという。

■キムタクが西郷隆盛に?大河主演エサに必死の交渉

『紅白』でSMAPのラストステージを……。

 これはファンだけでなく、NHKの悲願でもある。同局の籾井勝人会長(73)は定例会見で「これだけ一世を風靡したグループですので、当然のことながら私は出てもらいたいと思っています」と明言し、自らジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)に直談判する可能性まで示唆した。

 さらに今月6日の定例会見でも再び「NHKで(ラストステージを)やってもらいたいのは今も変わっていません」と吐露。同局では籾井会長の大号令の下、SMAPの出演交渉に躍起になっているという。

 だが、当初は「出場は絶望的」という見方が大勢を占めていた。独立を画策したとされる中居正広(44)、香取慎吾(39)、草なぎ剛(42)、稲垣吾郎(42)の4人と、事務所側についた木村拓哉(43)の間に決定的な溝があり、生共演で歌を披露するといったシチュエーションは不可能といわれていたのだ。

「12月26日に放送が予定されている『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が見納めになる公算が高いが、フジ側が希望した生放送スペシャルはメンバーによって即座に却下。それほど険悪ムードが続いていますから『紅白』も余程の事情がない限り出場は絶望的と見られていました」(芸能関係者)

 しかし、会長自ら乗り出したメンツもあるだけにNHKも簡単には諦めないようだ。

「NHK側はSMAP出場の見返りとして、西郷隆盛を主人公にした2018年の大河ドラマ『西郷どん』の主演に木村を内定させるという条件を出してきた。当初は堤真一(52)で決まったと報じられていたのですが、堤サイドが断ったという事情もある。近年の木村は役者の勲章である大河主演を熱望しており、宙に浮いた西郷隆盛役はのどから手が出るほどほしいはず。SMAPの独立を阻止した木村を重用したい事務所サイドの思惑とも重なります」(前出・関係者)

■破格条件でジャニーズが乗り気に?

 だが、いくら木村が大河主演ほしさに出場に前向きになっても他のメンバーには関係がない。それでは5人そろっての出場は難しいように思えるが……。

「大河主演だけでなく、NHK側は削減を予定していた『紅白ジャニーズ枠』の維持を提示。いずれもジャニーズ事務所にとってメリットが非常に大きいですから、事務所関係者が『最後に5人で歌うことがファンへの恩返しになる』と中居らメンバーを必死に説得している。当初、中居や香取らは拒絶モードでしたが、徐々に冷静になってきたことで『ファンのためなら』と説得に応じそうな雰囲気になっています。とはいえ、出場すれば生謝罪以上の“見世物”になる可能性が高く、4人にとっては何もメリットはないでしょう」(前出・関係者)

 さらに『東京スポーツ』では「今後5年間、ジャニーズタレントに『紅白』の司会をさせる」という、NHK側の足下を見るかのような破格条件を事務所が突きつけたとも報じられている。

 ここまでくると「そこまでジャニーズに依存している『紅白』の価値とは?」という疑問も頭をよぎるが、SMAPは『紅白』通算出場回数23回。大トリ6回、中居が6回も司会を務めた番組の顔。さらにデビュー25周年で放送日がSMAP最後の日となれば局側が是が非でも…と躍起になるのも理解できる。しかし、ファンやメンバーが本当にそんな形での出場を望んでいるのかは微妙なところだ。

 SMAPをめぐる事務所とNHKの駆け引きの行方はどうなるのか、ファンやメンバーを置き去りにした暗闘がギリギリまで繰り広げられることになりそうだ。

文・橘カイト(たちばな・かいと)
※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。
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