中世のまま時間が止まったような村、南仏コートダジュールのトゥレット・シュル・ルー (1/3ページ)
紺碧の海岸線が続く南フランスのコート・ダジュール地方。ビーチリゾートのイメージが強い地方ですが、コート・ダジュールの楽しみは海だけではありません。コート・ダジュールでぜひ訪れたいのが、中世の面影を残す可愛らしい村々。
そのひとつが、岩山の頂にひっそりとたたずむトゥレット・シュル・ルー。コート・ダジュール地方に100以上残るといわれる、中世の時代に外敵から守るため山頂に築かれた「鷲の巣村」のひとつです。
外から見る村の姿は、まるで要塞。村の周囲は深い谷に囲まれています。
「現代にこんな場所があるなんて…」と、どこか異次元の世界に迷いこんだかのような気分にさせられます。
村を守っていた石造りの門をくぐり旧市街に入った瞬間、中世のまま時間が止まってしまったかのような光景にはっとします。
よく手入れされた石造りの家々、村のいたるところに飾られた花々…この村の風景は素朴でありながら、とても上品。
外国人観光客にはあまり知られていないトゥレット・シュル・ルーは、有名観光地に比べて驚くほど静かで、のんびりとした空気が流れています。