阿部寛&香川照之「スニッファー 嗅覚捜査官」は面白いけどなぜ心に響かない?

アサジョ

阿部寛&香川照之「スニッファー 嗅覚捜査官」は面白いけどなぜ心に響かない?

 13年にウクライナで制作された、今や世界的な大ヒットドラマ「The Sniffer」。すでに60カ国以上が放映権を取得し、ロシアでは過去5年間のドラマの中でナンバーワンの視聴率を獲得したほどの人気ぶりを見せる作品が、日本では阿部寛と香川照之のW主演で「スニッファー 嗅覚捜査官」(NHK)となって現在放送されている。

 大人がクスッと笑えて最後には胸がじんわりと温かくなる正統派ドラマなのだが「阿部も香川も演技が安定しすぎでつまらない」とバッサリ斬るのはさる舞台演出家だ。

「2人とも演技のできる役者なのにというか、演技のできる役者だからなのか、ドラマ開始10分以内にその先の展開がすべて見えてしまってワクワクできません。主人公の華岡信一郎は人並み外れた鋭敏な嗅覚を持っているため、普段は鼻栓を詰めて生活を送っているのですが、この役は阿部以外が演じても設定だけで面白い。コミカルな演技のうまい阿部なら、もっと面白く演じられるのではと思ってしまいますし、もっと阿部のよさを引き出すべきだと感じてしまいます。要するにパンチがないのです」

 1話完結で各回に大物ゲストが出演し、井川遥や板谷由夏らも脇を固めており華もある。しかし、なぜか心に爪痕が残らないのは、凡人にはわからない特殊能力で事件を解決する展開に、視聴者が共感しにくいからなのかもしれない。

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