「ロービーム」はもう時代遅れ!? 最新の「ハイビーム」技術とは (2/4ページ)
ご安心ください! 実は各自動車メーカーも昨今の事情を受け、ヘッドライト回りの技術の進歩を図っています。さて、それでは一体どのような工夫がなされているのでしょうか。順番に見ていくことにしましょう。
マツダ ALH(アダプティブ LED ヘッドライト)夜間でも昼間のように見やすい状況を作り出し、誰もがストレスなく安全に運転を楽しめることを理想に開発されたのが、マツダのALHです。ヘッドライトに4ブロックに分かれたLEDを採用し、それぞれのLEDを個別に点灯・消灯できるのが特徴で、主に3つの機能が用意されています。
・グレアフリーハイビーム時速約40km/h以上で動作する機能で、ガラスに設置されたカメラにより対向車や先行車を検知し、特定ブロックのLEDを消灯することで対向車がいる部分だけハイビームの光量を抑えます。ハイビームを使用していても対向車がまぶしくないので、これなら気兼ねなくハイビームを使用できます。
photo by 公式サイト・ワイド配光ロービーム
ヘッドライト外側に搭載されたワイド配光ロービームにより、通常のロービームでは死角となっていた部分まで照らし出し、交差点などでの安全性を高める機能です。イメージとしては、通常よりも左右に広く照らし出すロービームといったところです。こちらも時速約40km/h以上でのみ動作します。
photo by 公式サイト・ハイウェイモード
こちらは時速約95km/h以上で動作します。機能はグレアフリーハイビームと同様で、光軸を上げることでより遠方を照らし出し、車間距離を長く保つ必要がある高速道路に適したモードとなっています。
photo by 公式サイト
もちろんライトのオンオフは車側で自動的に行われます。2016年現在、同社のSUVCX-5に実装されていますが、40km/L以下では自動的にロービームになってしまい、多少融通が利かない面で不満の声が聞かれるようです。