寒天プロダクトで、「レクサス デザイン アワード2016」グランプリ受賞した日本人ユニット「AMAM」 (1/5ページ)

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寒天プロダクトで、「レクサス デザイン アワード2016」グランプリ受賞した日本人ユニット「AMAM」

たとえば海水浴に行った際、海に浮かんでいたり、ビーチに打ち上げられているプラスチック製品を目にしたことはないだろうか。

写真左から村岡明氏、荒木 宏介氏、前谷 典輝氏。

でもそんなプラスチックのゴミが海に溶けて消えてしまったら? 日々大量に排出されるプラスチック製品を、自然に戻る寒天で作れないか? そしてそれをデザイン的にも美しいものにできないか?

そんな理想を追求しているのが、荒木 宏介氏、前谷 典輝氏、村岡 明氏の日本人3人のデザインユニット「AMAM(アマム)」。

彼らの手による寒天を工業的にパッケージングなどの素材としての利用できないかその可能性を提案した作品「AGAR PLASTICITY – A POTENTIAL USEFULNESS OF AGAR FOR PACKAGING AND MORE (以下 AGAR PLASTICITY)」は、ミラノで毎年行われるデザインウィーク「ミラノ・サローネ」期間中に自動車メーカー「レクサス」が支援する国際デザインコンペ「レクサス デザイン アワード2016」においてグランプリを受賞。今、世界が熱く注目するこの新素材の制作秘話や未来について荒木宏介氏にお話を伺った(全2回)。

レクサスデザインアワードの際に展示した、寒天と天草滓を様々な割合で試作した実験ピース

——「AGAR PLASTICITY」とはそもそもどんなもので、そのアイデアは、どこから生まれたものなのですか?

「AGAR PLASTICITY」は寒天を材料にしていて、それを主に梱包資材としてデザインしたものです。使用後も土壌の保水力を向上させる効果が期待でき、海に流れた場合も海洋生物に害を及ぼさないと考えています。

これは、以前から村岡が棒寒天のその白さや繊細な構造の美しさに惹かれていて、彼からこれで何かできないかと相談をされたところに始まっています。

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