点灯式イベントで復活もベッキーの”優等生キャラ”に大ブーイング
不倫騒動に揺れ、芸能活動休養からの完全復活を狙うベッキー(32)が11月10日、兵庫県三木市にあるリゾート施設『ネスタリゾート神戸』の点灯式にゲストとして出席した。活動再開以降、企業のPRイベントに顔を出すのは初となったベッキーは、「光の海みたいで素敵」と笑顔でコメント。寒さの中、ベッキーコールを送ったファンに「ありがとうございます」と手を振るなど、元気な姿をアピールした。
当然ながら不倫騒動に言及することはなく、終始“優等生モード”に徹したベッキーだったが、この姿にネット上では批判的な反応も多く、世間の声厳しいままだ。
その前日の9日には、インスタグラムで「ラーメン屋さんで並んでいたら、有線で私の歌が!」と、自身の持ち歌が流れたことを喜んでいたベッキー。リクエストがあったことに、素直に感謝の気持ちを綴っていたのだが、このような些細なことでもSNS上でのアピールを欠かさないベッキーに対する、風当たりは強い。そんなベッキーの“アピール”は今後も続いていきそうな気配だが、需要は下がりきっているのが現実だ。
「今回のような単発の仕事は少しずつ増えているだけに、業界的にまだ需要はあるんだという気持ちも分かりますが、出演すればクレームが出る状況に変わりはない。番組制作者はベッキー出演に二の足を踏んでいます。この秋の改編期でもレギュラー復帰が1本もなかったのは、各局がもはやベッキーなしでも困らないから。今年1年で、ベッキーの椅子は全て奪われたといっても過言ではないでしょう」(番組制作関係者)
テレビ局や各企業も、ベッキーを出演させるにはそれなりのリスクがあるだけに、ベッキーもこれまでと変わらないようなスタンスで仕事に臨んだところで、完全復帰できるわけはないというのが関係者の見方だ。にもかかわらず、本人は過去の実績があれば仕事は来ると思っていたのだろう。その勘違いが、世間の反応に大きく表れているというわけだ。
■ベッキーに求められるのは思い切ったキャラ変?
ベッキー休養以後、かつてのような優等生キャラは若い女性タレントなどが徐々にその座を埋め始めている。それだけに、ベッキーがバラエティの戦線に戻ってくるためには、“キャラ変”が望まれるはずなのだが、ベッキーはいまだ“優等生ポジション”で完全復帰したいと考えているようだ。
かつてテレビ朝日が、あの『しくじり先生』の出演オファーをベッキー側に拒否されたという経緯があったが、断った理由が「本人のプライドが許さなかったから」だったという。この状況でまだプライド云々を語るベッキーには、業界内からも厳しい声が飛んでいる。
「さすがにそれでは仕事が来ないと思ったのか、『ワイドナショー』(フジテレビ系)でようやく不倫問題に言及したり、宝島社の広告で背中のヌードを出したりと、多少はその“境界線”を広げているようではあります。ただ、イメチェンがハンパでいまいち振り切れていない。不倫問題は自らネタにするくらいでなければ、いずれすぐに飽きられてどこからもオファーが来なくなるでしょうね」(テレビ局関係者)
ベッキー自身も、かつてのキャラに戻りたいからこそ、このようなアピールに必死なのだろうが、そこにはもはや椅子はない。ベッキーが自分でこの勘違いに気付き、思い切ったキャラ変に踏み切らなければ、芸能界で生き残っていくことは難しいかもしれない。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。