未来の“予言”を自動で行う 日立の汎用AIが初デモンストレーション (1/3ページ)
AIが、未来を“予言”してくれたら――。
人間が思いもよらない事態を、AIが自動予測する。
そんな世の中に一歩近づく最新技術が、披露された。
その名は、H。
日立の人工知能「Hitachi AI Technology/H」だ。
Hの最大の特徴は、「汎用AI」であること。
そして、「仮説設定能力」があること。
人間が考えて指示を行う必要がある専用AIとはちがい、汎用AIは、大量のデータをもとに自ら学習し、自ら判断することができる。
つまり、人間が仮説をあらかじめ設定する必要がなくなり、人間の想像も及ばない解決策まで見い出すことが可能なのだ。
Hは、真の意味での「人工知能」と呼べる存在を目指したものだといえるだろう。
■ ロボットによるデモンストレーション
Hが初デモンストレーションされた日立グループ世界最大規模のイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2016 TOKYO」(2016年10月27日・28日、東京国際フォーラムにて開催)では、Hを紹介するデモンストレーション・アトラクションも行われた。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=u6pwrgITH4s]
デモンストレーションのスタート地点に設置されたのは、鉄棒にぶら下がった一体のロボット。
自ら学習して、振り幅を最大化させるロボットの実演を中心に、一連のアトラクションを通じてHの特徴やビジネス展開への高い汎用性が紹介された。
Hを搭載したロボットは、自分で動きながら、自らが得たひざを曲げるタイミングや量などに関する情報から仮説を立てて、最適値の模索をスタート。やがて、最大の振れ幅でスイングするようになる。