【プロ野球】《阪神・超変革を振り返る》北條史也が台頭。超変革はショートから始まった! そして来季はどうなる!? (1/2ページ)
ショートだけは不動のポジションのはずだった。
今シーズンの開幕前、金本知憲監督が掲げた「超変革」では、鳥谷敬が内野の要・ショートのポジションでチームを牽引する予定だったからだ。
しかし、開幕から不振を極めた鳥谷は、いつの間にか、超変革の足かせとなっていく。連続フルイニング出場を続けるがゆえに、そのことがバッシングを浴びる要因ともなった。
耐え切れなくなった金本監督が、ついに鳥谷をスタメンから外す決断をしたのが、7月24日の広島戦(マツダスタジアム)だった。
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■北條史也が実力で奪い取った
内野の要となるショートの世代交代は難しい。
特に鳥谷はキャプテンとしてチームを牽引する役目を担っていた。ショートから鳥谷を外すことは、チームを根底からひっくり返すことに他ならない。もちろん、それもまた「超変革」である。しかし、7月の段階でこれといった鳥谷に代わる選手は見当たらなかったことも、鳥谷外しの決断を鈍らせる原因になっていた。
シーズン終盤、北條史也がショートのスタメンであり続けたことは、チームにとって、いや、金本監督にとっては救世主が現れたに等しい。
北條は、打つ方でも守る方でも、夏以降メキメキとその潜在能力を発揮。結果的に大先輩の鳥谷をサードへと追いやった。
元はといえば、鳥谷の不振から始まったこととはいえ、北條自身がセカンドやサードを経て着実にチャンスを生かし、しっかりショートのポジションをつかみ取ったことに大きな意味があるのだ。