紅白に続きレコ大も?宇多田ヒカルにすがる音楽業界の”呆れた実情”

デイリーニュースオンライン

「Fantôme」より
「Fantôme」より

 例年より多少のズレ込みがあったものの、『第67回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が発表された。出場を期待されていたSMAPの名はなく、代わりにNHKが目玉として用意したのが、宇多田ヒカル(33)だ。

「過去8回も出演を断っている宇多田を、NHKがとうとう口説き落とした。年末には帰国の予定がないため、出演は海外からの中継が濃厚です」(芸能関係者)

 目玉づくりに必死のNHKとしては、宇多田出演は吉報だろう。一方で、宇多田のテンションは微妙だと芸能関係者は話す。

「紅白出演決定後、宇多田のスタッフはTwitterで『第67回NHK紅白歌合戦への初出場が決定。生歌唱で出演します』とツイートしました。が、当の宇多田本人は触れず。自分のネットイベントの告知はするのに、紅白には特段触れないので、温度差があるのでは」(前出・関係者)

 そしてもう一つ、宇多田ヒカルが“今さら”担がれようとしている。それも、買収疑惑で揺れる『レコード大賞』というから、穏やかでない。

■「現時点での本命は宇多田ヒカル」

 約8年ぶりに『Fantôme』をリリースし、大きな話題となった宇多田の存在感は、確かに絶大だ。ただし、疑惑にまみれたレコ大の名誉回復に利用されようとしている感は、どうしても拭えない。

「現在、レコ大で本命視されているのが宇多田ヒカルです。これまでの実績を考えれば受賞も当然ですが、『週刊文春』(文藝春秋)が報じてきたように、“鶴の一声”で決まる出来レースだったことが露呈してしまった。そんな黒いイメージのついた『レコード大賞』の公平性をアピールするための人選として適任と言えば適任なのですが、あまりに浅はかすぎる。もちろん、宇多田にはなんの非もなく、日本の音楽業界が抱える問題です」(前出・芸能関係者)

 5年ぶりに活動再開をした宇多田だが、今後の活動は未定。アルバムのプロモーションが一段落したら、またしばらく休業に入ることも考えられる。それでも、彼女にすがるしかない日本の音楽業界。一連の動きで、業界の闇の深さがうかがい知れる。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)
※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する
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