逆境迎えるAKB48グループで唯一気を吐くHKT48を真面目に分析してみた (2/3ページ)
若いメンバーを取り入れながら常にグループのフレッシュさを維持させ、他の48グループが陥ったマンネリ化を回避しようとしているのが目にみえる。
女性アイドルの可愛さのピークは17~18歳だと私は考えているのだが、HKTは若手を前面に押し出すことで、そこに至るまでの成長の過程を思う存分堪能させてくれる超優良グループだと感じる。
ネットや口コミでは「HKTのコンサートがとにかく楽しい」ともっぱら評判だ。その理由としては、最近の48グループのコンサートには欠けていた「ファン目線を取り入れていること」が大きいと考える。自他ともに認める生粋のドルオタである指原がコンサート企画に関わることで、新規・古参どちらのファンの気持ちも汲んでくれる内容になっている。セットリストでは新規でも知っていそうなHKTのシングル曲やAKBの代表曲をいれつつ、名曲と言われながらもAKBのコンサートでは歌われなくなってしまっていた過去の劇場公演曲も組み込むことで古参をもうならせる。さらには意外性として、乃木坂や欅坂、はたまたモーニング娘。の楽曲まで取り入れてしまうなどの柔軟性も併せ持つ。
また、メンバーとの距離の面でも配慮されており、2階席3階席のファンが取り残されないようにトロッコで通路を移動してみたり、メンバーをロープで吊って目線を合わせる工夫までなされている。
MCでの指原、ボスこと田中菜津美、おにぎりこと秋吉優花のレベルも高く、そんじょそこらの若手芸人の前説よりはるかに面白い。さらに、メンバーの仲の良さや若手の積極起用も加わることによって、コンサート中のHKTはダイヤモンドのようだ。
上記のような3つの要因がそろったアイドルグループも極めて少ないわけだが、何より姉妹グループにはないのが「人材の宝庫さ」だ。
史上初総選挙2連覇の指原莉乃、今やAKBのセンターすら務める宮脇咲良、博多の絶対的エース兒玉遥の3強を筆頭に、多田愛佳、松岡菜摘、森保まどか、朝長美桜、田島芽瑠、矢吹奈子、田中美久などの選抜常連組は言うまでもないが、田中菜津美や熊沢世莉奈、荒巻美咲や坂本愛玲菜などの姉妹グループに移籍すれば中心メンバーが確約されるだけの実力やビジュアルを備えたメンバーも控えている。