浮世絵とは?の疑問を解決!錦絵との違いは?版画ではない肉筆浮世絵?など作品と共に紹介 (1/4ページ)

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浮世絵とは?の疑問を解決!錦絵との違いは?版画ではない肉筆浮世絵?など作品と共に紹介

これまでJapaaanでは江戸時代、明治時代に制作された多くの浮世絵作品を紹介してきましたが、今回は、「そもそも浮世絵って何?」「浮世絵にはどんな種類があるのか?」などあらためて解説します。これまでの浮世絵・日本画に関する記事は以下からどうぞ。
浮世絵・日本画 – Japaaan

また、錦絵と浮世絵の違いや、肉筆浮世絵とは一体何なのか?など、聞いたことはあるけどなんとなくスルーしてしまいがちなキーワードに関しても言及していますので、ぜひチェックしてみてください。

浮世絵とは?

江戸時代に成立した絵画で、日本画のジャンルの一つです。浮世絵の"浮世"とは元々は「現代風な」「当世風な」「好色」といった意味を持っており、浮世絵で描かれるテーマはその時代の暮らし、風俗、流行などが反映されたものが基本となります。要するに浮世絵とは、江戸時代(〜明治)に描かれた風俗画のことを指します。

浮世絵は木版画だけではない

一般的に浮世絵と言ったら、江戸時代〜明治時代に日本で制作された"木版画"作品のことを指すことが多いですが、実は浮世絵は木版画に限定したものではありません。印刷物に描かれた挿絵も浮世絵と言えますし、さらに肉筆浮世絵というものもあります。

版画ではない浮世絵「肉筆浮世絵」

肉筆浮世絵とは、印刷物でも版画でもない、筆で直接紙に描かれた浮世絵作品の総称で、浮世絵版画と区別するために生まれた言葉と言われています。浮世絵師が描いた、版画ではない直接紙に描いた一点もの作品が肉筆浮世絵。と考えておけばよいでしょう。

浮世絵の始祖と言われている菱川師宣(ひしかわもろのぶ)。その代表作品である「見返り美人」も肉筆浮世絵なんです。実は木版画の浮世絵よりも肉筆浮世絵の方が歴史は長いんですね。浮世絵は肉筆浮世絵からはじまり、浮世絵木版画によってより多くの庶民が楽しめるようになったことで、江戸時代の大衆娯楽文化として確固たるものとなりました。

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