【プロ野球】あの怪人が日本球界入り!? メジャー555発男、マニー・ラミレスの輝かしい記録と奇行の数々 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■守備嫌いのマニーが見せたミラクルプレー

 打撃は超一流ながら、守備に関してはまるでやる気のないマニー・ラミレス。数々の珍プレー、怠慢プレーを演じてきた。そんなマニーの数少ないファインプレーが、2008年に見せた謎のハイタッチプレーである。

 左中間の大飛球を背走キャッチしたマニー・ラミレスは、その勢いのままフェンスへ到達すると、スタンド最前列で観戦していたファンとハイタッチ。振り向きざまに内野へ矢のような返球をすると、カットプレーもスムーズで見事にダブルプレーを成立させた。
(オリオールズの本拠地であるオリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズでの試合だったため、フェンスが低く、ハイタッチができた)

 守備嫌いのマニー・ラミレスが珍しく真剣に走り、完成させたこのファインプレー。ファンが大歓声を上げたのはいうまでもない。しかし何故、観客とハイタッチをしたのか? その答えは神とマニー・ラミレスのみぞ知るところだ。

 このほかにも、人の服を勝手に拝借する癖もあったマニー・ラミレス。トレードマークのダボダボのユニフォームを着るようになったのは、自分より20キロも体重が重いブルペンキャッチャーのズボンを履いたのがきっかけだったとか……。

■気まぐれな性格に隠された、打撃への探究心

 気まぐれな性格ではあるが、打撃に関しては実力も姿勢も超一流だ。

 奇天烈なキャラクターとは裏腹に、誰よりも早く球場入りし、入念なトレーニングをしていたことは知る人ぞ知る事実。努力無くしてあの輝かしい記録は達成できなかった。天才肌の男が見せる努力も大きな魅力だった。

 こんな「奇天烈男」マニー・ラミレスが日本でプレーするかもしれない。何としてもその姿を目に焼きつけておきたい。そう思うのはファンならば当然だ。

 しかし、台湾リーグ在籍時(2013年)は、「長い間、家族と離れてプレーすることはできない」という理由で、数カ月で帰国……。今回もその二の舞いになるのでは? そんな声が少なからずあるのもまた事実だ。ただ、その気まぐれぶりこそマニー・ラミレスの真骨頂。

 「これぞManny being Manny」と笑って許すことがマニーファンのたしなみ、といえるのではないだろうか。

文=井上智博(いのうえ・ともひろ)

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