「日本人横綱」は、いつになったら現れる!?

日刊大衆

「日本人横綱」は、いつになったら現れる!?

 2016年の九州場所。横綱・鶴竜が14勝1敗で優勝を飾り、今年の大相撲を締めくくった。「思い返せば、今年は日本人大関にとって“大勝負”の連続でしたね。ただ、綱取り挑戦の機会が幾度もあったものの、悲願達成とはなりませんでした。ファン待望の“日本人横綱の誕生”は、いつになることやら……」(スポーツ紙記者)

 それは今年の初場所、大関・琴奨菊が3横綱を破り、日本出身力士として10年ぶりの優勝を決めたところから始まった。しかし、「綱取り場所となった春場所は、上位陣にことごとく敗れて8勝7敗。綱取りは露と消え、その後も調子は戻りませんでした。途中休場もありましたし、九州場所は5勝10敗と惨敗でした」(前同)

 その間、3場所連続で優勝争いに食い込んだ大関・稀勢の里にも、特例で“優勝すれば横綱昇進”というチャンスが舞い込む。「だが、勝負の秋場所では5敗を喫し、綱取りは白紙に。本当にプレッシャーに弱いんですよ。振り出しに戻った九州場所では、三役以上にすべて勝ち、12勝しましたから」(同)

 しかも、この稀勢の里、今年は自己最多の69勝を挙げ、年間最多勝力士となっている。ちなみに、優勝なしでの年間最多勝は、史上初のことだ。そして、稀勢の里が綱取りに失敗した秋場所で全勝優勝を果たしたのが大関・豪栄道。相撲ファン、いや、国民の誰もが“今度こそは!”と期待したが、九州場所では9勝6敗。

「平成の大横綱・貴乃花が03年に引退して以降、10年以上も日本人横綱がいませんから、並大抵のプレッシャーではないでしょう。でも、来年こそ、この3大関に、それを乗り越えてもらいたいですね」(同)

 現在のところ、“日本人最後の横綱”である貴乃花親方は、この事態をどう考えているのだろうか。「親方が3大関にかける期待も、大きいと思います。早く自分の後釜が欲しいところでしょう。でも、親方には、彼ら以上に期待を寄せる力士がいます」(相撲部屋関係者)

 それは、貴乃花部屋の直弟子・佐藤のこと。実はこの佐藤、九州場所で十両優勝を果たした“金の卵”。「本名は佐藤貴信。貴の字は貴乃花から取ったものだといいます。中学高校時代はタイトルを総なめして、高校卒業を待たずに貴乃花部屋の門を叩いた威勢のいい20歳です」(前同)

 新入幕確実の来場所は、四股名を“貴景勝”に変更予定の、この佐藤をはじめ、九州場所で敢闘賞の正代、石浦など、次の世代も育っている。日本人3大関も、ウカウカしていられない!?

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