【プロ野球】満塁で打撃妨害、打者に打点はつく? スコアをつけるのに困った「ホントあったレアプレー」 (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

■今年、最も印象に残った試合

 最後に、私が今年スコアをつけて最も印象に残っている試合を紹介しよう。それは、大会第8日の第4試合、横浜対履正社の優勝候補同士の試合である。

 8月14日は日曜日で、しかもお盆休みに行われる好カードということで、朝から甲子園は超満員。直前の第3試合では、東邦が9回裏の猛攻で八戸学院光星に逆転勝ち。甲子園が異様な盛り上がりを見せた後の試合だった。

 1回裏に横浜が1点先制し、2回表の履正社の攻撃。その途中で雷が鳴り試合が中断。程なく激しい雨が降り43分間の中断。試合が再開されると履正社は3ランホームランで一気に逆転に成功した。その後再び雷雨で40分の中断。再開後に履正社は2点を追加。5対1で履正社が勝利を収めた。雷雨が試合の明暗を分けた形だ。

 スコアとしては、横浜の2投手が履正社の全打者から奪三振を記録。そして無失策試合という締まった試合だった。しかしそれ以上に、スコアシートの欄外に書いた2回の「雷雨中断」が、試合を大きく動かしたように思う。スコアの数字や記号以上に、欄外に書いたことが、振り返ったときにその試合で起こったことをよく思い出させてくれる。

矢上豊(やがみ・ゆたか)
関西在住の山本昌世代。初めてのプロ野球観戦は、今はなき大阪球場での南海対阪急戦と、生粋の関西パ・リーグ党。以来、阪急、オリックス一筋の熱狂的ファン。プロ野球のみならず、関西の大学、社会人などのアマチュア野球も年間を通じて観戦中。
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