【プロ野球】満塁で打撃妨害、打者に打点はつく? スコアをつけるのに困った「ホントあったレアプレー」 (1/2ページ)

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スコアをつけるのに困った「ホントあったレアプレー」
スコアをつけるのに困った「ホントあったレアプレー」

 野球のオフシーズンには、スコアシートを読みながら、試合を振り返るのが面白い。今年の夏の高校野球選手権大会では、スコアを多くつける機会があったので、そのなかからいくつかスコアをつけるのに困った「ホントあったレアプレー」や印象に残った試合を振り返ってみたい。

■意外と知らない記録に関わるルール

 スコアをつけるようになると、野球のルールに詳しくなる。それでも、「あれはどうだったっけ? と思うようなプレーに出くわすことがある。とくに記録にかかわるルールは、野球をよく知っている人でも意外と知らないものである。

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■途中交代時の記録

 大会第2日の第1試合、いなべ総合学園対鶴岡東の試合。9回表、鶴岡東の攻撃。1番打者に対して3ボール0ストライクのカウントで投手が交代した。救援した投手がボールを投げ、四球を出してしまった。このときの四球は先の投手に記録するのか、それとも救援した投手なのか。

 その答えは野球規則9.16(h)に書いてある。「その責任はカウントによって決められている」。今回の3-0のカウントで交代し、四球を出した場合は、先の投手に四球を記録することになっている。ただ同じカウントでも四球以外の結果であれば、後の投手の記録となる。例えば3-0からヒットを打たれれば救援投手に被安打を記録する。

■満塁で打撃妨害が発生

 打撃妨害や走塁妨害はたまに起こるプレーである。捕手が打者の打撃を妨害したとすると、打者は出塁する。打者には打数はつけず、捕手に失策を記録する。では、満塁で打撃妨害が起こった場合に、打者に打点は記録されるのだろうか?

 野球規則9.04打点(a)では、次の場合には打点を記録すると記されている。「(2)満塁で、四球、死球、妨害(インターフェア)および走塁妨害(オブストラクション)によって打者が走者となったために、走者に本塁が与えられて得点が記録された場合」。

 大会第9日の第1試合、市和歌山対日南学園の試合で、それは起こった。6回表、日南学園の攻撃。2死満塁で2番打者がカウント2-2の後の5球目で捕手による打撃妨害を受けた。2番打者は出塁し、押し出されて走者が得点。捕手には失策が記録され、2番打者には打点が記録された。失策と打点が同時に記録されるレアケースだ。

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