大手ゲオの雑誌売上、あの雑誌が1位から10位を独占!?
大手の店舗でもっとも売れた意外な雑誌とは?
メディア関連の店舗「ゲオショップ」などを運営するゲオホールディングス傘下のゲオは、グループ系列店1,600店舗で利用された2016年 部門別の年間売上ベストテンを発表した。
ブッチNEWSでは出版物新刊のみの話題に絞るが、その中でも特筆したいのは、なんと「新刊雑誌」では特定のタイトルが1位から10位を独占している。その雑誌は何だと思いますか?
それは、予想外にも「コロコロコミック」。個別の細かい月号は不明だが、ゲオの客層には児童も多いからだろうか。実際、ランキングには以下だけが書かれている。
<新刊雑誌 売上ランキング>
1位~10位 コロコロコミック/小学館
新刊単行本に関してはちゃんと10タイトル入っており、
以下の通り。
<新刊単行本 売上ランキング>
1位 ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部 特別リハーサル版/J.K.ローリングなど/静山社
2位 天才/石原慎太郎/幻冬舎
3位 君の膵臓をたべたい/住野よる/双葉社
4位 また、同じ夢を見ていた/住野よる/双葉社
5位 嫌われる勇気-自己啓発の源流「アドラー」の教え/岸見一郎など/ダイヤモンド社
6位 羊と鋼の森/宮下奈都/文藝春秋
7位 コンビニ人間/村田沙耶香/文藝春秋
8位 結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる/藤由達蔵/青春出版社
9位 超一流の雑談力/安田正/文響社
10位 コーヒーが冷めないうちに/川口俊和/サンマーク出版
他、<新刊文庫本 売上ランキング>、<新刊コミック 売上ランキング>なども発表されており、それぞれのTOP10はスペースの関係上割愛するが、
文庫本は1位が 小説 君の名は。/新海誠/メディアファクトリー
新刊コミックは1位が ONE PIECE 81/尾田栄一郎/集英社
と妥当な商品がTOPとなっている。
話を戻すが、さきほどの雑誌ランキングを「コロコロコミック」が寡占してしまうのは、今年、『雑誌市場が書籍市場の規模を割り込む見通し』(出版科学研究所の発表)など、雑誌に元気がないことの象徴のようにも思える。
(文・編集部I)ゲオ調べ2016/1/1-12/7、ゲオショップ・セカンドストリートを含む1,600店を集計 写真:file404/123RF