韓国で慰安婦像が量産体制へ?2017年に日韓関係は”過去最悪”へ向かう

デイリーニュースオンライン

騒動の震源地となった韓国第二の都市・釜山
騒動の震源地となった韓国第二の都市・釜山

「日韓合意の精神に反するもので、きわめて遺憾だ」

 杉山晋輔外務事務次官(63)が韓国の李俊揆(イ・ジュンギュ)駐日大使に抗議し、早急に撤去を求めたが、現地ではお祭り騒ぎ。市民団体が「釜山(プサン)市民の勝利」「日本の心からの謝罪と賠償を最後まで要求する」と雄叫びを上げた。

 釜山の日本総領事館前に韓国の市民団体が慰安婦像を設置。いったん地元の地方自治体が撤去したが、世論の猛反発を受け、一転して設置を認めてしまったのだ。言うまでもなく、2015年末に慰安婦問題の<最終的かつ不可逆な解決>を謳って結ばれた日韓合意(注1)に背く行為。また外国公館前での侮辱行為を禁じたウィーン条約も無視している。

 この時の日韓合意では、日本が元慰安婦へ10億円の支援金を支払い(済み)、韓国はソウルの日本大使館前に設置された慰安婦像の撤去などに努力することで手打ちしていた。要するに韓国側は前言撤回、手のひら返し、約束不履行。ひらたく言えば<嘘つき>ということになる。しかも既存のソウルと釜山と一部の海外だけでなく、日韓合意後も慰安婦像は増え続けているのだ。

 韓国国内では大邱(テグ)で建設予定なのを始め、「韓国内100ヶ所に置こう」という運動まである。また海外では、米ワシントンや独フライブルクなどへの設置も狙い続けている(注2)。もはやアニメ『機動戦士ガンダム』における雑魚メカ、<量産型モビルスーツ>(注3)のような、慰安婦像の大量生産体制に入ったといえる。

■慰安婦像量産を超える危険

 韓国側に言わせれば、「それもこれも日本が悪いから」というお馴染みの論理(というより感情)だろうが、これを世界中にバラ巻かれては──真実であろうが捏造であろうが──日本のイメージは下がる。

 1965年締結の日韓基本条約、2002年W杯共催、そして2015年慰安婦問題の日韓合意。これ以外にも多くの約束、条約、信義が、何回ひっくり返されてきたことか。いい加減、距離を置いた付き合い方に変えるべきだろう。近づいては裏切られ、「またか」と慣れてしまうことの方が、異常事態なのだから。

 さっそく菅義偉官房長官(68)は長嶺安政(62)・駐韓大使と森本康敬・釜山総領事の一時帰国を決めた。さらに円滑な開催が危ぶまれている2018年の平昌(ピョンチャン)五輪や、韓国側からの強い要望で協議が再開した日韓通貨スワップ(注4)への協力も、再考されるはず。

「しかし、それがまた反日に火を付け、慰安婦像はさらに量産されるでしょう。そして、機能不全の朴槿恵(パククネ・64)大統領の次はさらに強烈な反日かつ親・北朝鮮の大統領になることが確実視されている。放置すれば東アジア全体の安全保障すら揺るがす。危険性は慰安婦像どころじゃなく、日韓関係は過去最悪に近くなる」(韓国通ジャーナリスト)

 近づけば険悪、離れれば危険。隣人に悩まされる日々に終わりは来ない。

(注1)日韓合意…やや唐突な合意発表には、米国の強い意向が働いたと見られている。
(注2)設置を狙う…独での慰安婦像設置は、日本の抗議などによって宙に浮いた状態。
(注3)量産型モビルスーツ…『機動戦士ガンダム』第一作で言うところのザクやドム(ジオン側)。GMやボール(連邦側)など。
(注4)日韓通貨スワップ…通貨危機に陥った側の国に、主に米ドルなどを融通する協定。国際的に脆弱なウォンを救済する色合いが強い。

著者プロフィール

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コンテンツプロデューサー

田中ねぃ

東京都出身。早大卒後、新潮社入社。『週刊新潮』『FOCUS』を経て、現在『コミック&プロデュース事業部』部長。本業以外にプロレス、アニメ、アイドル、特撮、TV、映画などサブカルチャーに造詣が深い。Daily News Onlineではニュースとカルチャーを絡めたコラムを連載中。愛称は田中‟ダスティ”ねぃ

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