オランダ・アムステルダムの赤く照らされた夜の通り、通称「飾り窓地帯」に行ってみた (1/3ページ)
無数の運河や湖に囲まれ、古くから港町として栄えたオランダ。
飛行機から見下ろすと、「水の都」と言われている所以がよくわかるように、縦横無尽に走る豊富な水路を見ることができます。
昔から世界に向けての貿易が開かれていたり、ヨーロッパ各国に河川輸送が広げられているのもここオランダから。
オランダの雰囲気が何事に対してもオープンで気さくなのには、こういったことが関係しているのかもしれません。
そんなオランダの中心でもある「アムステルダム」は観光スポットとして外せない魅力的な場所を数多く携えたオランダ最大の首都です。
アムステルダムの中央にあり常にたくさんの人で賑っているセントラル駅から、アムステルダム最古の教会といわれている「旧教会」がある地区へ向かう道を歩いて行くと、突如、赤く照らされた通りが表れます。
この赤く照らされた窓の立ち並ぶ、通称「飾り窓地帯」または「レッド・ライト・ディストリクト(Red Light District)」と呼ばれる地域は、国によって管理された、いわゆる政府公認の売春街です。
オランダではオランダ人自らが「世界は神が造りたもうたが、オランダはオランダ人が造った」と自負しているように、合理的な考え方や自律主義的な考え方を尊重し、近代的な市民精神を持つことを誇りとしています。
その為オランダでは、「完全に禁止にするよりもコントロールする事で治安を保つ」という政府の政策により、大麻や売春が合法となっています。
日本からしてみると信じられないくらいの驚きのこの法律には、人々の欲望に寛大で自由なオランダの精神がそのまま表現されているように見えます。