大事な場面で腹痛が…突然下痢を起こさない方法を医師に聞いてみた (4/4ページ)

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突然下痢を引き起こした場合の対処方法
とにかくトイレを見つけて休むことです。腸の動きは脳(心)の動きと密接に関係していますので、トイレに行き安心することによって、腹痛や下痢が軽くなることがよくあります。

ほかにも、胃・脾・大腸区や合谷、商陽などのツボを刺激し気持ちを落ち着かせることで、症状が緩和する場合もあります。 最後に松本先生から一言
過敏性腸症候群は自分で「私はお腹が弱い体質」と考えてしまいがちで、医療機関を受診しない人がたくさんおられます。そのため、下痢型の受診率は半分程度とされています。

しかし、過敏性腸症候群はクローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患になる危険性が通常よりも16.3倍と高く、他にも顎関節症、頭痛、月経困難、うつ病、不安神経症などのお腹以外の病気とも深く関係があります。

そのため「ちょっとお腹が弱いだけの不便な病気」と軽視するのでなく、まずは正しい診断を受けること、また、食事や生活を人の遺伝子に沿ったものに正すことが体の状態を最適にする近道です。

(監修:医師 松本明子)

参考文献
日本消化器病学会 機能性消化管疾患診療ガイドライン2014 過敏性腸症候群(IBS)
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