今や絶滅?松方弘樹さん死去で消えゆく昭和の”豪快役者” (1/2ページ)

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マグロ釣りでも名を馳せた松方弘樹
マグロ釣りでも名を馳せた松方弘樹

 世代によって、あるいは観る側の趣味によって色々な印象を持たれるヒトだ。古い映画ファンには時代劇やヤクザ映画の二枚目スター(注1)。少し若いと、(それでも40歳前後か)バラエティ番組『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)に出ていた素っ頓狂なオジサンか、やたら海でマグロと格闘する釣り人(注2)。10代、20代では「誰?」となる人もいるだろう。

 俳優・松方弘樹(本名・目黒浩樹)が脳リンパ腫で亡くなった。享年七十四。

 いま多くの人が松方さんのエピソードを語っている。そのどれもが故人の愉快かつ豪快な生き方を伺わせるものだ。

「20歳のころ間男していたら女のパトロンが帰ってきた。あわてて隠れたタンスの陰から男を見たら、力道山だった」
「祇園で歩くうち、通りすがりまで何十人もついて来て飲み会。その全員におごった」
「映画製作で2億円の利益が上がったが、スタッフ・キャストを引き連れて海外を豪遊して全部、使い切った」

 ……などなど。芝居だけでなく酒や女に対する男くさすぎるスタンスが、実に昭和の大スターらしい。

「特に松方さんは艶福家として知られた。モデルだった最初の妻との間に1男2女をもうけたが、お嬢様女優だった仁科亜希子(63)と不倫して離婚。仁科と再婚して俳優・仁科克基、モデル・仁科仁美が生まれたが、今度はタレントの千葉マリア(67)とまた不倫して1男を産ませ、認知。次は30歳下の女優(注3)・山本万里子とまたまた不倫して、仁科と離婚しました」(スポーツ紙・芸能担当)

 さらに、浮名を流した相手は数限りない。

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