木村拓哉の『A LIFE』視聴率が大幅ダウン…次週も強力ライバルで暗雲
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2月5日に放送された元SMAP・木村拓哉(44)の主演ドラマ『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)第4話の平均視聴率が12.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と自己ワーストを記録したことが波紋を広げている。来週以降も「上がり目なし」と揶揄され、さらに先行試写会が始めった主演映画『無限の住人』(4月29日公開/三池崇史監督・56)に早くも酷評が飛び交うなど、天下のキムタクが窮地に立たされているようだ。
■『イッテQ』がトドメ…来週も『相棒』が強力ライバルに
同ドラマは視聴率は第1話14.2%→第2話14.7%→ 第3話13・9%とほぼ横ばいで推移していたが、今回は大きく数字を落として禁断の一桁台もチラつく状況。5日の同時間帯では『世界の果てまでイッテQ!10周年アワード イモトWT(ワールドツアー)99か国の奇跡2時間SP』(日本テレビ系)が22.5%の高視聴率を記録しており、そのあおりをモロに食ってしまったようだ。
だが、同スペシャルがなくとも普段の同時間帯は『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)が視聴率15%前後で王者として君臨しており、木村の『A LIFE』は負け続きだ。
「多額の製作費が掛かっていることもあって、元を取るためには最低でも視聴率15%が命題。TBSはスポンサーの顔色をうかがいながら何とか数字を上向かせるため、土日の昼間の枠でダイジェスト版を放送するなど新規視聴者の獲得に躍起になっていた。しかし、視聴率は上がるどころか大幅低下。ギリギリ保たれていたTBSサイドの士気に『イッテQ』がトドメを刺した格好です」(テレビ局関係者)
人気番組『イッテQ』が相手となれば惨敗も仕方ない部分がある。だが来週は人気ドラマ『相棒』(テレビ朝日系)の劇場版が新たなライバルになるようだ。
「12日にテレビ朝日系では『相棒-劇場版-絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン』が放送予定。その前日から全国の劇場で『相棒』の映画版最新作が公開されることもあって注目度が高まることは必至です。さらに日テレ系では“日曜夜9時の王者”である『行列〜』の通常放送がありますから、来週もキムタクは苦戦を免れないでしょう」(前同)
■評価の高い時代劇でも「何をやってもキムタク」との前評判
全盛期のキムタクであれば裏番組が何であろうと高視聴率を叩きだし、バッシングを実力で黙らせてきた。だが最近は、番宣で出演したバラエティで“俺様エアホッケー”プレイに批判が殺到したり、妻・工藤静香(46)が夫の大事な時期にインスタグラムを開始して要らぬバッシングを発生させたりと散々。SMAP解散騒動で「裏切り者」のイメージが定着してしまった代償は大きかったようだ。
そんな木村にとって生命線となるのが、ソロになってからは初となる主演映画『無限の住人』。同作は不死身の剣士を主人公にした人気コミック原作の時代劇であり、木村は「何を演じてもキムタク」と揶揄される一本調子の演技で知られているが、時代劇に関しては別。2006年に主演した映画『武士の一分』(山田洋次監督)はファンのみならず、時代劇好きからも絶賛された。
評価の高い時代劇映画で起死回生を狙いたいところだが、業界評は芳しくないようだ。
「すでにマスコミ向けの試写会が始まっているのですが、評判はあまりよくないようです。定番の『何をやってもキムタク』という部分が出てしまい、映像が『いかにキムタクをカッコ良く撮るか』に重点を置き過ぎているようです。『武士の一分』では山田洋次監督が木村の“抑えた演技”を引き出し、それが絶賛につながりましたが、こちらはいつものキムタク全開。女性ファンなら楽しめるかもしれませんが、劇中では残酷描写も多いので大ヒットは難しいのではないかと危惧されています」(映画関係者)
もしドラマが禁断の一桁突入、映画も大コケといった大惨事になればキムタクブランドは完全に崩壊だ。不安材料を挙げればキリがない状況だが、天下のキムタクの底力に期待したい。
- 文・橘カイト(たちばな・かいと)
- ※1979年島根県生まれ。編集プロダクションを経て、フリーに。週刊誌などで芸能関係の記事を執筆。また、民俗学などにも精通し、日本のタブーにも数多く取材。主な著書に『真相!禁忌都市伝説』(ミリオン出版)ほか多数。