テレビ朝日が4月から「昼ドラマ」を復活させる理由と狙い

まいじつ

Yoshi / PIXTA(ピクスタ)
Yoshi / PIXTA(ピクスタ)

テレビ朝日は4月から、正午からの名物番組『徹子の部屋』に続く時間帯で、倉本聰氏脚本のドラマをスタートさせる。

「久しぶりに昼ドラマが復活します。地上波から次々とドラマの放送枠が撤廃されるいま、脚本家にとって希望となるに違いありません。期待したいです」(脚本家)

主演に石坂浩二を迎え、脚本家の倉本聰氏が、シニア世代に書き下ろす。タイトルは『やすらぎの郷』だ。月曜日から金曜日の午後12時半から12時50分までの昼の帯ドラマとして、4月3日より放送される。

石坂は「テレ朝の一つの方向性というべきものを背負っていかなければ」と決意を語った。

「この12時半という時間は、ニュース番組でもだめ、バラエティー番組も厳しいという鬼門の時間帯です。この枠を倉本さんがこじ開けると、他局もランチタイム周辺にドラマを持ってくる可能性が高くなるでしょう。企画を持ち込みたい脚本家たちは、こぞって成功を祈っています」(同・脚本家)

テレビ雑誌編集者も次のように語る。

「フジテレビで13時台後半に長年にわたって放送されていた、昼の帯ドラマ(東海テレビ制作)が、昨年の3月で終了しました。TBSの『愛の劇場』は終了してからもう8年になります。倉本さんがどれくらい視聴者を持って来ることができるか、注目されています」

だが、倉本の新ドラマの時間帯は、NHKの朝の連続テレビ小説の再放送と重なっている。

「テレビ朝日は、新ドラマのターゲットにしている主婦たちに関して、NHKのテレビ小説は朝に見ているので、再放送はあまり見ないとリサーチしているようです。新設する帯ドラマがうまくいけば、今後も大人のための“シルバータイムドラマ”を企画するでしょう。脚本家たちは視聴率を気にしつつ、通りそうな企画を模索するようになると予想されます」(同・編集者)

テレビ業界であぶれているといわれる脚本家たちが活気付くのか、注目したい。

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