キムタク『A LIFE』との違いは固定ファン?草なぎ剛の「嘘の戦争」第5話

デイリーニュースオンライン

フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより
フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより

 草なぎ剛(42)が主演を務める「嘘の戦争」第5話が7日に放送され、平均視聴率は11.5%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となりました。視聴率はここまで、11~12%台を推移。今週、大幅ダウンを記録した木村拓哉(44)主演の『A LIFE』とは違い、ガッチリと固定ファンをつかんだようです。

 第5話は、30年前のOL殺害事件の首謀者・九島(平岳大)が復讐のターゲット。一ノ瀬浩一(草なぎ剛)はこれまで同様に彼の身辺を調査し、わなにかけることで罪を暴いて社会的な地位を奪いました。

 これで、残すは本丸の二科興三(市村正親)のみかと思いきや、追い詰められた九島は「恨むんだったら二科親子を恨めよ!」と口走ります。予想外の言葉に、「親子って?」といぶかる浩一。

 九島によれば、30年前にOLをナンパしたのが二科晃(安田顕)。彼女が死に至った際、晃は近くで見張りをしていただといいます。だからこそ二科興三は事件のもみ消しに必死だったんだと説明する九島。「30年前の一家殺しは、二科家の大事な長男を守るため、晃のためだ!」と叫びます。

 それを聞き、怒りに打ち震える浩一。ラスト近くでは、晃と野球をするために買っていたグローブを地面に投げつけるシーンもありました。どうやら浩一は、晃に対しては少なからず本気で好意を持っていた様子。突き詰めれば復讐のための道具でしかないのでしょうが、普通にいい奴だな、くらいの感情は持っていたはず。それが一転して、復讐すべき人間の一人だったと知った浩一の心の内は、いかばかりでしょうか。

 浩一だけでなく、視聴者にとっても晃が復讐のターゲットになるのはかなりショッキングな展開。晃がただのバカではなく、心の優しい純粋な人間であったことが描かれたのは、つい先週のこと。スリリングなドラマの中で癒しキャラ的な存在であっただけに、ネット上でもこれほどの大どんでん返しをしてきた脚本に感心する声と、ヤスケンが滅びる姿を見たくないという声とが交差しました。九島が苦し紛れにデタラメを言ったのではないかという線も、興三が自ら「(残るターゲットは)わたしと晃か……」と語っていることから消滅。

 とはいえ、九島の話や晃自身、そして興三や隆(藤木直人)の態度から、晃はOLの死については知っていても、そのもみ消しに一家が殺害されたことまでは知らない可能性が濃厚。また、恐らくOL殺害の実行犯でもないことから、「いままでの人物と同じように破滅してしまうのもかわいそう」との感情が視聴者に湧いてしまうのも事実。そのあたりをどのようにうまく描いてくれるのか、次週以降の超展開に期待したいところです。

 第5話では、隆がどんどん浩一やハルカ(水原希子)の正体に迫りつつある様子や、仁科家が手先としている殺し屋・六車がすでに動き出したことが描写されました。六車は果たして新キャラなのか、それともやはり、児童養護施設の施設長・三瓶(大杉漣)が六車なのか。あるいは三瓶は、もっと予想外の大物なのか。晃に関して視聴者をまんまとだましてくれたこのドラマなら、われわれの予想しない答えが用意されているのかもしれません。

文・中島千代

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