その名はまさに「黄金の間」!アウグスブルク市庁舎にはなんと金ピカの部屋がある! (1/3ページ)

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その名はまさに「黄金の間」!アウグスブルク市庁舎にはなんと金ピカの部屋がある!

南ドイツの都市アウグスブルク。

紀元前15年に初代ローマ皇帝であるアウグストゥスによって築かれた城に起源をもつこの街は、ドイツの歴史において最も重要な意味を持つ街の1つです。

15世紀から16世紀にかけてこの地ではフッガー家やヴェルザー家といった豪商や金融を営む富豪が台頭し、莫大な富を築き上げたほか、街自体も金融都市として繁栄しました。

特にフッガー家はヨーロッパに大きな影響力を持つほどの大富豪となり、その力は北海からアドリア海まで及んだと言われています。彼らはまた世界初の社会福祉住宅であるフッゲライを建設するなど、低所得者たちの為の慈善活動にも力を入れました。

彼らの支援はまた芸術家たちにも及び、その結果としてドイツ・ルネサンスが開花しました。そんなドイツ・ルネサンスの最高傑作と言われているのが「黄金の間(Goldener Saal)」がある市庁舎なのです。

17世紀にエリアス・ホルによって建てられたアウグスブルク市庁舎。バイエルン地方でよく見かける、玉ねぎ型の屋根が特徴的な市庁舎です。上の方に見える鷲のマークは、この街が帝国自由都市であったことを示しているものです。

筆者が訪れた時はちょうどクリスマスシーズンだったので、市庁舎前の広場にはマルクトが並び、大勢の人で賑わっていました。クリスマスツリーとセットの市庁舎も雰囲気があって素敵ですね。

黄金の間に入るためにはチケットが必要で、これは市庁舎に入ってすぐ右手の窓口で購入します。4階にある黄金の間では入り口でチケットの確認がありますが、そこではチケット購入ができないので注意が必要です。

市庁舎の内装はヨハン・マティアス・カーガ―という人物によって施されましたが、黄金の間が完成したのは内装が全て整ってから更に1年後の1643年でした。

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