「年収300万の人は何もがんばっていない人」ビジネス強者が語る収入増の秘訣 (2/3ページ)
企業の会計監査が主な仕事だったのですが、簡単に言ってしまうと「相手を疑う仕事」なんですよ。売上を隠していないか、決算の数字は正しいか、と常に相手を疑いの目線で見ないといけない。
専門的な仕事ですし、新しい知識をどんどん得られるので、やりがいがないかというとそんなこともなかったのですが、このまま20年、30年先も同じことをやっていくのかと考えると、ちょっと違うなという思いはありました。
――会社を辞めることを決めた、最後の決め手はどんなものでしたか。金川:そこはもう勢いです。当時、副業としてブログアフィリエイトでお金を稼ぐ方法を教える仕事をしていて、それが月に40~50万円になっていました。
本業の片手間でそれくらい稼げるなら、こっちに本腰を入れたら会計士を辞めてもやっていけるんじゃないか、と勢いで辞めて、それがうまくいったという感じです。今はこのビジネスが大きくなっています。
ただ、まだ20代で失敗したとしてもまだやり直しがきく年齢だったので、そこまで深くは考えてなかったです。ダメだったら実家に戻るなり、また会計士として働くなりすればいいわけで。
――本書では、「年収300万円の人」「年収1000万円の人」「年収1億円の人」と、年収別に考え方と行動の違いがつづられています。金川さんとしては、やはり「1億円」を目指してほしいという思いはあるのですか。金川:そういうわけではないです。僕自身、お金はそこまで必要だとは思っていません。
ただ、1億円の人と3000万円の人はどちらが幸せかは決められないにしても、年収300万円となると、ほとんどの場合お金について悩んでいるはずです。それなら1000万円なり2000万円なりを目指してみてはどうですか、ということですね。
――その場合、どんな方法が考えられますか。金川:年収300万円の人は、極論すれば「何もがんばっていない人」です。言われたことをやっているだけだったり、世間に流されていたり、常識を鵜呑みにして何も考えずに生きている人の平均がそのくらいになる。