シックス・ネーションズを語る~畠山健介~ (2/4ページ)
そういう点でいうと、ウェールズはリザーブで入ってきた選手がうまく活躍できなかったのが、チームが波に乗っていけない理由だったのではないかと少し感じました。
――イングランドは前節のフランス戦も70分まで負けていて、ウェールズ戦も75分まで負けている展開でしたが、負けない強みはどういうところでしょうか?
最後のエリオット・デイリー選手(WTB/ウイング)のトライもそうですけど、あの時間帯であのスピードが出るのは相当負荷をかけたトレーニングをしていると思うんですよ。僕らもワールドカップ前までは、とにかくどんな大会でもハードトレーニングを合間に入れて、疲れた状態で大会に臨んでいました。ある程度のコントロールはしていると思いますけど、直前までハードトレーニングをしていたんでしょうね。イングランドは疲労もあったと思いますけど、疲労時のパフォーマンスっていうのが勝敗を分けたのかなと思いました。
――あと3節残っていますが、畠山選手はどんな展開を予想しますか?
ウェールズは次のスコットランド戦がすごく大きな試合になると思います。そこで勝つか負けるか1勝2敗になるのか、2勝1敗になるのか、優勝に近づけるのか、遠ざかるのかがはっきりするので、ウェールズは何が何でも次のアウェーでのスコットランド戦に勝たないといけない。イングランドはイタリアには順当にいけば負けることはないと思うので、しっかり修正をする意味でどう戦うか。まあ、セットピースでプレッシャーをかけて前に出て、手堅いラグビーをすると思いますけど。その次のスコットランド戦がカギになるかなと思います。どちらもスコットランドの試合がカギになってきますね。逆にスコットランドは、今調子は良いですけど厳しい戦いが続きますね。
――畠山選手の今後の目標は?
日本選手権の決勝を戦ったパナソニックワイルドナイツはブリスベンで行われた「ブリスベン・グローバル・テンズ」(10人制大会)に参加して、よりグローバルな視野で日本ラグビー界をけん引してくれています。サントリーがどうありたいかというのは、選手の僕には出せない答えですけど、日本ラグビー界のためにも出来れば世界を常に渡り歩くようなチームでありたいし、いて欲しいと思います。