金正男暗殺は当初の「ハニートラップ作戦」を断念していた!?

まいじつ

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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄である金正男が、マレーシアで殺害された事件で、韓国メディアは《殺害に致死性の高い『VXガス』が使われた可能性がある》との見解を報じた。

一方で、「あれは当初の計画だと、ベッド上に誘い込んで毒を盛る計画だった」という説が浮上している。現地の通信記者が次のように話す。

「正男の宿泊しているホテルはもちろん、近くのバーやカジノにも女性工作員を張り巡らせていたことが分かった。恐らく、ハニートラップを仕掛けてホテルに連れ込み、毒を盛る算段だったのではないか。正男がマカオに向かうため、“数時間後に空港に入る”という情報が北朝鮮側に入り、急遽の決行となったと考えられる。マレーシアで何としても暗殺するという強い意志が、この一連のミッションで感じ取ることができる」

また、国際ジャーナリストの筑前太郎氏が解説する。

「正男は何度も暗殺部隊に狙われており、『どうか家族ともども見逃してほしい』と懇願する手紙を正恩に送っている。だが、正男はクレバーな男だから、中国側と正恩打倒のクーデター計画を練っていた可能性は否定できない。正恩が“こちらが殺られる前にやれ”とばかりに先手を打ったと見るべきだろう」

女性容疑者のひとりは、ベトナム語で書かれた旅行書類を持っており、襲撃が起きた空港ターミナルで2月15日に逮捕された。もうひとりの女性容疑者はインドネシアのパスポートを持ち、16日早朝に逮捕された。3人目の逮捕者は16日午後に判明。警察によれば、男はマレーシア人で、インドネシアのパスポートを持った女のボーイフレンドだとみられている。

「この工作員の女性たちも、北朝鮮のルールに従えば、自ら命を絶つ可能性がある。しばらくは目を離すべきではない」(筑前氏)

正男が向かおうとしていたマカオは中国領。祖国である北朝鮮を出てから長期にわたり暮らしていた土地ともされる。中国にとっては“住民”を殺されたようなもので、怒りの矛先がいよいよ正恩に向かうことになっても不思議ではない。

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(C)MyImages – Micha / Shutterstock

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