芸能界ルールに綻び?元KAT-TUN田口淳之介が”電撃復帰”できたワケ (2/2ページ)
■ジャニーズ健全化への第一歩だが……
さらに、田口がスムーズにメジャーデビューしたのには、ジャニーズ事務所の窮状もあった。
「SMAP解散騒動で、ジャニーズ事務所の体質はブラック企業と揶揄されるようになりました。また、独立したタレントを数年自粛させることは業界の暗黙のルールでしたが、昨今、世間はその体質に疑問を持ち始めています。もし、田口のデビューを阻止するような動きをしたら、ジャニーズ事務所のイメージは最悪になる。田口レベルならファンを持っていかれる心配もないと判断し、ジャニーズ事務所として健全性アピールのために静観を決めたのでしょう」(前出・関係者)
今回は田口をスルーしたことで、一応はクリーンなところをみせたジャニーズ事務所。しかし、元SMAPメンバーの独立問題が控えている。本当の意味のイメージ回復は、その時にかかっているだろう。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。