“東の横綱”強し。桐蔭学園、関東新人大会決勝を大勝で飾る。 (1/3ページ)

ラグビーリパブリック

 「センバツ」こと全国高校選抜大会への切符を懸けた関東高校新人大会は2月19日、東京・日本大学稲城グラウンドで決勝戦・順位決定戦をおこなった。

 決勝戦は、桐蔭学園(神奈川)69-0で國學院久我山(東京)を下して、4年ぶり8度目の優勝を決めた。NO8髙田風吾がチーム最多の3トライを挙げるなど、計11トライの猛攻でゲームを支配。高校日本代表の候補合宿で怪我を負ったキャプテンHOの原田衛を欠くなか、69得点&完封で関東を制した。

 立ち上がりは國學院久我山の好守が光った。竹内伸光監督が「チームを鼓舞できるキャプテン」と感謝するFL/NO8大石康太キャプテンをはじめ、随所で鍛錬されたダブルタックルを披露。アタックを封じ込められた桐蔭学園の藤原秀之監督も、「最初の10分くらいは前進できなかった」と序盤戦を反省点として挙げた。

 しかし前半10分、アンストラクチャーから均衡が崩れた。桐蔭学園はターンオーバーされたボールを自陣深くまで蹴り返されるが、間一髪のセービングからカウンター攻撃を仕掛け、最後はPR細木康太郎がゴール下に先制トライを決めた。

 PR細木は小学校時代にサッカークラブでセンターバックを経験。中学時代に横浜ラグビースクールで楕円球と出会った。スクール時代からFW第1列のPR細木は、「FWに力のあるランナーがいるので、そこは強いと思います」。

 そんな強力FWのボールキャリーのみならず、この日はカウンターラックも冴え渡った。2トライを加えた桐蔭学園は24分、敵陣でカウンターラックに成功。ボールを左へ展開すると、1年生WTB佐々木隼が力強いランで左隅を切り取った。28分にはNO8髙田が技アリのインターセプトで1トライを追加。桐蔭学園が31-0とリードして前半を折り返した。

 後半早々、風下の國學院久我山は、浅くなったオープンキックが好位置で相手ウイングへ渡ってしまい失トライ。一方、風上に立った桐蔭学園はキックでエリアを獲得しながら前進し、敵陣に入ればラックサイドで強力FWがフェイズを重ねるなど、堅実な戦いぶりで着実に加点。後半だけで6トライを挙げ、うち4トライはFWがスコアラーとなった。

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