アルコール依存症の救世主なるか?飲む前に飲む薬で依存症を取り除いていく「シンクレアメソッド」法(英研究) (1/5ページ)

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アルコール依存症の救世主なるか?飲む前に飲む薬で依存症を取り除いていく「シンクレアメソッド」法(英研究)
アルコール依存症の救世主なるか?飲む前に飲む薬で依存症を取り除いていく「シンクレアメソッド」法(英研究)

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 イギリス、ロンドンにあるコントラル・クリニックのドクター・ジョシュ・ベルコヴィッツは、アルコール依存症に関し、まだあまり知られていない治療法を紹介した。

 「シンクレアメソッド」と名づけられたこのプログラムは、英国国立臨床研究所(NICE)も推奨する、麻薬拮抗剤のナルトレキソンを使う。アルコールを飲む1時間前にこの薬を服用すると、際限もなく飲みたくなる欲求を抑えることができるのだという。

 これは、脳内のアルコールエンドルフィンの放出をブロックし、中毒性を減らす。完全に酒を断ちたくない依存症患者には朗報といえよう。

・シンクレアメソッド治療法とは?
 アルコール依存症患者は、完全に酒を断って立ち直ろうとする過程で、たいてい挫折に苦しむ。しかし、あまり知られていないがこの治療法なら、改善が見込める場合もあるという。ほどほどに酒を飲みながら依存症を治療していく、一見不可能に思える方法だ。

 シンクレアメソッドと言われるこの治療法は、1970年代に考案され、麻薬拮抗剤と自制心と酒を逆説的にミックスさせて、中毒性をコントロールする新たな方法だ。

 驚くことに、この治療法だと80%近くの割合で成功するらしい。アルコールにとりつかれた酒飲みイギリス人にとって朗報となりえるのだろうか?

 お酒をやめようという意思の力だけに頼らずに、ナルトレキソンという薬を日々摂取して脳を再トレーニングするという概念は興味深い。
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