まさかの新キャラで急速につまらなくなった?草なぎ剛の「嘘の戦争」第7話

デイリーニュースオンライン

フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより
フジテレビ『嘘の戦争』公式ホームページより

 草なぎ剛(42)が主演を務める「嘘の戦争」(フジテレビ系)第7話が21日に放送され、平均視聴率は前回より0.6アップの10.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)となりました。

 第7話も一ノ瀬浩一(草なぎ剛)と二科隆(藤木直人)の息詰まる攻防が描かれ、見どころたっぷりだった一方で、「ちょっと残念な回だった」との声もちらほら。残念だったポイントの筆頭は、これまで引っ張りに引っ張ってきた闇の社会の住人・六車が普通に新キャラだったこと。六車については、会長(市村正親)と隆のやり取りから、問題を解決するためには人殺しも含めてどんな暴力や汚い手も使う恐ろしい人物であることがほのめかされていましたが、その正体は謎のままでした。

 放映期間の中盤を過ぎても正体が明かされず、あからさまにもったいぶっていることから、すでに登場している人物の誰かの裏の顔であると予想する人も多かったよう。「ドラマが終盤に差し掛かるところで今さら新キャラもないだろう」というわけです。

 隆が駐車場に来たのを見て、ゆっくりと車から降りる六車。その足元が写り、「今回も顔は写らないのか……」と思いきや、普通に全身が写りました。誰かと思えば、「相棒」でおなじみの神保悟志。大方の予想を裏切る終盤での新キャラ投入です。

 第7話ラスト近くでは六車と浩一の頭脳戦が描かれましたが、こんなポッと出の新キャラと熱く対決されてもなあ……と冷めた気持ちになってしまった人も多かったのでは。六車は次回もかなりストーリーに絡んでくるようですから、なおのことそんなに重要なキャラを終盤まで表に出さなかった演出に疑問を感じずにはいられません。視聴者の興味を引く脚本でテンポよくここまで話を進めてきただけに、六車に関してはミスリードを狙いすぎて本筋をぬるくしてしまっているように思えます。ただ、今回登場した六車は二代目、もしくは六車の手下で、本当の六車は別にいると予想する人も。視聴者をやすやすとだましてくれるドラマなので、あり得なくはなさそうです。

 残念だったポイントの2つ目は、晃(安田顕)への復讐。工場改修のための資金である2000万円をだまし取り、隆に社長を解任されたのを見届けて「もうあなたの力にはなれない」と背を向けて立ち去る様子が描かれましたが、「これが復讐だとしたら、今までに比べてぬるすぎるのではないか」との感想を持った人も少なくなかったよう。

 晃本人は「君にまで見捨てられたら、1人でどうしたらいいんだよ」と絶望していますが、失った2000万円は自分の金ではないし、1人で食べていくくらいなんとでもなるはず。「地獄に落ちろ」との言葉とは裏腹に、甘い感じ。さらに、社長解任は浩一をだますための隆の計略で、本当はいずれ戻す心積もりなので、浩一は実際には晃に何の復讐もできていないことになります。「少しは好意を抱きかけていたあの晃も復讐すべき相手だったとは」との浩一の葛藤を描いておきながらのあまりにもぬるい展開。さすがに復讐の第2弾があるのではとの予想もできますが、これまでの復讐は1話で完結しているので、果たしてどうなるのでしょうか。

 さて第7話では、心臓の発作で倒れた二科興三(市村正親)が浩一の正体を覚えていたことが明らかになりました。浩一が晃や隆のパソコンにウィルスを仕込んでいたこともバレてしまい、浩一の復讐作戦はかなり追い詰められてきました。本来なら盛り上がるところですが、終盤に来て展開がごちゃごちゃしてしまっているせいか、ハルカ(水原希子)やバーのマスター(マギー)が言うように「もう(復讐劇にケリを付けても)いいんじゃない?」との思いもわいてきました。

 次週はさらにごちゃごちゃするようで、復讐のカタルシスを味わえるのはもう少し先になりそう。もしかしたら、最後に残っているのは復讐のカタルシスではないのかも。

文・中島千代

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